荷室の周壁パネルを維持した状態で天井面を単独で開放できる貨物車両の荷台構造 |
従来の側面開放型貨物車両では、一旦側面開放ユニットを閉じた後では、天井の残余スペース等に更に積み込むことは難しく、上部残余スペースの有効な利用はできていない。本発明は、貨物車輌の荷台構造に関するものである。床面と、床面周縁から立ち上がるように形成される周壁パネルと、周壁パネル上部周縁により区画される天井面を覆う天井パネルとにより、適宜の密閉される荷室を確保した貨物車輌の荷台の構造である。天井パネルは、周壁パネルを維持した状態であっても天井面のみが開放できるように構成されいる。この開放構造は天井パネルの支持部材に対し、荷室長手方向を回動基軸として、ハッチタイプ天井パネルの場合には、その自由端を、中折タイプ天井パネルの場合には、その中折部を上方に移動させて、天井面を開放できるようにしてなるものとする。また、開放されるにあたっての天井パネルの立ち上がり高さ寸法については、車輌荷台の幅寸法のほぼ1/2を限度とする。更に、中折タイプ天井パネルにおいて、自由端のロックは、先端ローラを案内するハッチガイドレールにおける先端降下部と、その上方に設けられる上押さえ片とにより構成される保持ポケットに対し、先端ローラを収めることによって行うものとする。 |
ユーザー業界 | 活 用 ア イ デ ア |
![]() 輸送 | 天井開閉機構を持つ貨物車両 ○貨物車両の荷台において、天井を開閉できるようにして荷物の積載効率を向上させる |
![]() 土木・建築 | 天井開放型建築物 ○建築物において、必要に応じて天井の開閉を行いたいニーズがある場合に適用する |
関連特許 | なし |
特許情報 |
・実施段階:実施有り ・技術導入時の技術指導:有り ・ノウハウ提供:有り ・供与条件:許諾のみ |
market potential | 本発明の主な適用先は、貨物自動車業界と考えられる。適用製品としては、貨物車両、荷台構造、荷室天井部、トラック、トレーラー等が考えられる。物流事業では、荷物それ自体の特性からの要求や、これに加え、物流システムや、有効な運行管理面の要求等、種々の要求条件に応える体制が要求される。現在この様な種々の条件に汎用的に応えられる荷台構造として側面開放型の貨物車両が普及している。しかし、現状の側面開放型の貨物車両の場合には一旦側面開放ユニットを閉じた後では、天井の残余スペースに荷物を詰めることは極めて困難である。本発明は、これらのニーズが重視される用途に市場が期待できる。トラック事業の営業収入の市場規模は平成14年度で約11兆円と極めて大きい。その中で1%に適用できたとしても1,100億円である。市場は競争激化で輸送コスト削減にしのぎを削っており、本発明が有効な分野を特定できれば大きな市場が期待できる。 |
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