床全体を均一に暖めることができる床暖房システム


土間に近い部分に角材である根太を複数本平行して水平に配設し、その上に下地合板を敷き詰める。下地合板には、根太と根太との間で根太に沿った位置にヘッダーの風路部が嵌り込む隙間を空けておき、その隙間にヘッダーを嵌合させてヘッダーの係合鍔を下地合板に係止することによりヘッダーを下地合板に固定する。次に下地合板の上に、ヘッダーと直交する方向に床暖シートを敷き詰める。床暖シートは、断熱シート上に断熱材から成る床暖パネルを所定間隔を隔てて平行に貼り付けして形成される。この際ヘッダーの側面と床暖パネルの端部が密接するように配設する。これにより床暖パネルの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクトおよび衝突空間が、ヘッダーの対応部と互いに連接するようになる。床暖シートは、部屋の広さに合わせて繋ぎ合わせて構成できる。ヘッダーから一番離れた位置には、復路壁と排気口を備えた床暖シートを配設するようにする。次に、長手方向に隣り合う床暖パネルの間に小根太を配設する。小根太と下地合板との間には、床暖シートの一部である断熱シートが敷かれた状態となる。そして床暖シートおよび小根太の上に捨貼合板および床仕上材を敷設して床が完成する。以上の構成において、往路ダクト壁と床板との間隙を狭く絞ることにより、ヘッダーに供給されたルームエアコン等からの温風は高い圧力で往路ダクトを経由して衝突空間内に行き渡り、床全体を均一に暖めることができる。

ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
土木・建築
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食品・バイオ
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生活・文化
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ハウス栽培システム
  ○広い範囲の床を均一に温めることができる特徴を活かし、温風暖房機を備えた農業用ハウスに適用して、ハウスに設置した床から土壌を暖め、苗の育成や植物の栽培に適したハウス内の温度環境を効率良く実現できる
  
  
機械・加工
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土木・建築
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生活・文化
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温水プール加温システム
  ○水泳プールにおいては広い範囲にわたって水温の均一性が要求される。また、加温をプール全面で行うのが効率的である。本発明をプール底面に設置することにより、温水プールの加温・温度維持に対して温度斑の少ない制御が可能となる
  
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:許諾のみ
market potential 本床暖房システムは、床全体を均一に温めることができ、また、床暖パネルが断熱材で形成され、且つ断熱シート上に固定されていることから放熱を抑えることができる。また、ヘッダー蓋を摺動させることでヘッダーの吸気口から往路ダクトに流入する温風の量を容易に調整することができる。床暖パネルは小根太の間に敷設可能なサイズであるため床下空間を効率的に利用することができ、小根太方向に床暖パネルを繋ぎ合わせて延設することができるため様々な面積の床に対して適用可能である。このことから、室内暖房機の温風を利用した個人住宅の床暖房はもとより、公共施設や旅館等のより広い床にも適用でき、この際に廃熱・余熱等を利用すれば一層効率の良い暖房が期待できる。更に、工場の生産ライン等において、床面からの均一な暖房が有効な各種醸成工程や乾燥工程等にも効果的に適用できる。


タイトル
(ライセンス情報)
床暖房システム

出願人 株式会社栗田工業

ライセンス情報番号 L2010003201

お問い合わせ先

株式会社栗田工業
代表取締役
栗田 泰生
   

〒 440-0814
愛知県豊橋市前田町2−18−1
TEL:0532-54-2001  FAX:0532-53-1052
E-mailAddress:
   kuritakougyou@yahoo.co.jp




出願番号 特願2008-045373

公開番号 特開2009-204200

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 出願中

権利化情報  出願日/平20.2.27 公開日/平21.9.10 登録日/出願中

用語解説 
床暖房 電気発熱体を床下に組み込むもの、ガス、灯油、電気温水を熱源として外部から温水配管するもの等がある
農業用ハウス ビニールハウスや温室等を利用して促成栽培や抑制栽培を行う。通常、温風や温水を用いて加温・保温する
廃熱・余熱 ごみ焼却炉で発生する熱、使用済みの浴場温湯、厨房の排ガス等の余熱は暖房用の熱源として有効利用できる

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
 :愛知県 寺岡 雅之
・IPC:F24D 5/08

原稿作成 
原稿作成:山本 良一  NTT-AT IPシェアリング株式会社 PDF