管路内の水流を短時間に止水し、安全性を十分確保して効率のよい作業を実施


上/下水管の管路の補修や取り替え工事を行う際、水流を止めずに工事ができる方法として、これまで管路開閉装置を用いる上/下水用管路復旧工法が用いられていた。この工法は、管路内壁間に外袋を設け、流体を入れることにより膨らませ、流体を出すことにより萎ませ、管内の開閉を自在とするものであるが、管路の断面が大きくなると、装置が大きくなることに加え、開閉に必要な流体の量が大きくなり、開閉時間が長くなるという問題があった。本発明は、上/下水用管路開閉装置内における筒形管の片側先端部分に、油圧ジャッキ等の復動力により管内を開閉自在とする耐圧密閉開閉蓋を、上流側に向けて装着一体化し、水中で水圧を受けながら開閉蓋を瞬時に開閉させ、短時間に水流を止めたり、流すようにしたものである。また、管路開閉装置と開閉蓋の作動を一体化させるため、筒形管に補強用金属製リングを設ける。更に、開閉蓋の耐圧性、密閉性を向上させるため、開閉蓋に補強用リブや止水用パッキン等を設ける。また、上/下水用管路の内壁と管路開閉装置を密着させるため、装置に設けた外袋内に空気を送り込み、外袋を膨らませる。このように、水流を瞬時に止水できるため、作業時間を大幅に改善でき、管路上流の水流の水位上昇が抑えられ、安全性も十分確保できる。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
機械・加工
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土木・建築
土木・建築
地下河川の建設、復旧工事
  ○都市部に多い地下河川の建設工事や災害復旧の緊急工事に適用し、短時間で効率よく工事を行い、安全性を十分確保
  
機械・加工
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土木・建築
土木・建築
ダム導水トンネルの復旧工事
  ○ダムの水を電力発電、農業、工業等に利用する導水トンネルにおいて、災害復旧工事、点検補修作業に適用し、短時間で効率よく作業を実施
  
機械・加工
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土木・建築
土木・建築
化学・薬品
化学・薬品
産業用廃水管の保全作業
  ○化学業界等における廃水管路の点検補修作業に適用し、短時間で作業を行い、安全性を十分確保
  
  

関連特許 あり
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:許諾のみ
market potential 本発明は、上/下用管路の管路開閉装置であって、管路に装置を挿入し、装置と一体化した開閉蓋を復動式油圧ジャッキ等で開閉自在とすることで、管路内の水流を瞬時に止水できるため、上/下用管路の取り替え工事や災害復旧の緊急工事を短時間に効率よく行うことができる。更に、管路上流の水流の水位上昇が抑えられ、最も重要な安全性も十分確保できる。このため、その利用分野として上/下用管路以外に様々な分野が想定され、地下河川の建設や復旧工事、ダム導水トンネルの復旧工事、産業用廃水管の保全作業等がある。このため、管路敷設の建設工事とその保全作業を中心として、公共分野や産業分野において多様な利用形態が期待でき、市場規模も非常に大きい。


タイトル
(ライセンス情報)
内導管式加圧作動開閉耐重圧蓋装置

特許権者 佐藤 寛志

ライセンス情報番号 L2009005689

お問い合わせ先



佐藤 寛志  

〒 982-0817
宮城県仙台市太白区羽黒台1−1
TEL:022-281-2011  FAX:022-281-1542
E-mailAddress:
     aoba5@cpost.plala.or.jp





出願番号 特願2005-213434

公開番号 特開2007-002644

特許番号 特許4081512

権 利 存 続 期 間 15年5ヶ月(平37.6.24)

権利化情報  出願日/平17.6.24 公開日/平19.1.11 登録日/平20.2.22

用語解説 
復動式油圧ジャッキ 油圧をジャッキ(押上器具)のシリンダ内に送って、その圧力でシリンダを往復作動させる装置
水ジャッキ 水圧を利用するジャッキのことで、可燃物を使用していないので引火による火災の心配がない
カプラー 機械部品や電子部品等を連結するもので、ここでは空気圧や油圧(水圧)用のパイプを被加圧部品に連結
地下河川 都市部地下に建設される人工の河川のことをいい、放水路や古い河川の地下化に利用

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・アドバイザー名:宮城県 菅原 英州
・IPC:E03F 7/02
参照可能な特許流通支援チャート
    :17年度 一般21 市街地雨水防災技術

原稿作成 
山本 良一  NTT-AT IPシェアリング株式会社 PDF