生鮮食料品の鮮度保持剤およびそれを具備した鮮度保持シート並びにトレー


本発明は魚介類や野菜等、生鮮食品等の鮮度を保持するための鮮度保持剤と、その保持剤を具備したシートやトレーに関するものである。野菜や果物の場合、密封状態にしておくと、その野菜や果物から発散されるエチレンガスによって鮮度が低下することが認められている。これを解決するために、不織布からなるシートや合成樹脂製のシート等、鮮度保持用のシートで生鮮食品を包装することが試みられている。しかし、これらは不織布が本来保有する通気性を利用して、またエチレンガスを透過する特殊な素材の合成樹脂を用いることにより、エチレンガスが内部に滞留することなく、外部に放散させるようにしたもので、消極的な鮮度保持を図るに過ぎなかった。本発明は、多孔質物質である竹炭の粉とトルマリン鉱石を混合して鮮度保持剤とするもので、竹炭による鮮度保持効果を半永久的に保持することができるという相乗的な効果を有する。多孔性物質である竹炭の粉末によって、野菜や果物類から発散されるエチレンガスが速やかに吸着され、またトルマリン鉱石の粉末によってそれが電気的に分解される。従って、両者によって野菜等の鮮度低下の要因とされていたエチレンガスを吸着、分解できるので、単に外部にエチレンガスを発散若しくは透過させていた従来の鮮度保持シートに比べると、その鮮度保持効果が著しく向上する。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
繊維・紙
繊維・紙
食品・バイオ
食品・バイオ
生活・文化
生活・文化
鮮度保持シート・袋類製造販売
  ○鮮度保持剤をスクリーン印刷し、鮮度保持シート・袋を形成する
  
  
無機材料
無機材料
食品・バイオ
食品・バイオ
生活・文化
生活・文化
鮮度保持トレー製造販売
  ○肉、魚介類等の生鮮食品用トレー本体に鮮度保持剤を付着鮮度保持剤を印刷する
  
  
無機材料
無機材料
食品・バイオ
食品・バイオ
生活・文化
生活・文化
花卉用ラッピングシートの製造販売
  ○色、模様等様々なラッピング用シートの鮮度保持機能
  
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:譲渡または許諾
market potential 本発明の鮮度保持剤は、竹炭の粉末と、トルマリン鉱石の粉末とを含有したものであり、従来の鮮度保持シートに比べると、その鮮度保持効果が著しく向上する。このような鮮度保持剤を具備したシートやトレー等で生鮮食品、例えば、野菜や果物類を包装しあるいは載置することで、その鮮度保持効果を著しく高めることができ、販売時期の長期化にも貢献し売上アップに繋がる。鮮度保持シートはカット紙、ロール、袋加工も自由、バラン等型抜きも可能で、多種多様な野菜、果物、花卉等の鮮度保持用途に展開可能である。このような農産物流通、花卉流通における鮮度保持が本発明の最大市場で、現在種々の商品が市場に出回っているが、潜在市場規模としては全国の生産者、JA、流通業を中心として非常に大きい。


タイトル
(ライセンス情報)
鮮度保持シート

特許権者 株式会社大木工藝

ライセンス情報番号 L2009005443

お問い合わせ先

株式会社大木工藝
代表取締役
大木 武彦  

〒 520-2114
滋賀県大津市中野3―4―13
TEL:077-549-1309  FAX:077-549-1933
E-mailAddress:
     kyoto@ohki-techno.com





出願番号 特願平10-147698

公開番号 特開平11-332535

特許番号 特許3998328

権 利 存 続 期 間 8年4ヶ月(平30.5.28)

権利化情報  出願日/平10.5.28 公開日/平11.12.7 登録日/平19.8.17

用語解説 
トルマリン ケイ酸塩鉱物のグループ名。結晶を熱すると電気を帯び、日本名・電気石と呼ばれる
不織布 繊維を熱・機械的・化学的な作用によって接着または絡み合わせた布
鮮度 魚・肉・野菜等の新鮮度。鮮度を表す指標としてK値があり、大きいほど鮮度が悪い

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・アドバイザー名:滋賀県 新屋 正男
・IPC:A23L 3/358

原稿作成 
石田 正浩  株式会社ベンチャーラボ PDF