高所での危険な作業を一切不要とし、効率的且つ簡単で迅速なパイプハウスへのハウスシートの張設作業が可能


従来の屋根シート展張は、その施設が比較的大型のため、設置に際して大掛かりな取り付け工事と、多額の費用とを要し、ビニルハウス設営後の撤去作業にも多くの労力を費していた。構成上の問題点として、ビニルハウスに張設したシートを外側から抑え込むために、棟方向所定間隔置きであって、骨格体梁間方向全体に掛け渡されている多数本のマイカ線が張られたままでのハウスシートの張設作業が不可能であった。また、ハウスシートを張り替える際には、全てのマイカ線を一度撤去してから、ハウスシートを張設した後に、再び多くのマイカ線を掛け直す必要があった。その間、荒天で強風や風雨雪等が吹き付けられるとシートがバタつき、シート張設紐を掛け渡す作業が非常に困難であった。本発明は、複数本のマイカ線を撤去することがなく、高所での危険な作業を一切不要とし、効率的且つ簡単、迅速なパイプハウスへのハウスシートの張設作業を可能とする新規な構造のハウスシート揚上用補助具およびそれを用いた新規なハウスシートの張設方法である。構成は、パイプハウスの棟近傍の全長に渡り所定間隔置きに一対の跳ね揚げアームを取着した上、同一側の一方の跳ね揚げアームの各突端および同一側の他方の跳ね揚げアームの各突端を、それぞれ操作用索条で連繋し、それら操作用索条が、マイカ線全ての下方に位置するよう規制したことを提供する。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
土木・建築
土木・建築
その他
その他
施設型農家への改善普及
  ○農事関係者の改築工事の改善提案
  
土木・建築
土木・建築
その他
その他
各種仮設工事の改善
  ○仮設工事業者への普及
  
土木・建築
土木・建築
その他
その他
施設型の農業振興
  ○関連農機具業界へのPR
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:許諾のみ
market potential 近年広く普及しているビニルハウスの構造において欠かせないハウスシート(ビニルシート)は、単年または数年に渡って使用している中に、風雨や日光および寒暖の差を繰り返し受け、次第に劣化して透光性が低下し、太陽光の取り込みを充分に行えなくなる上、弾力を失って強風や降雨、雹、積雪等の外力によって容易に破ける。本発明は、例えば桜桃を栽培する農家にとって必要な梅雨期のハウスシートの高所張着作業が容易となる。また、降雪地帯等では、農閑期となる冬期間の雪害や風害等から施設を守るために、パイプハウスから取り外し、再び張設し直す等の危険な高所での作業が不要となり、施設型農業を営む農家にとっては勿論のこと、関連農機具業界等からも高い評価がなされ、広範にわたって利用、普及していくものになると予想される。


タイトル
(ライセンス情報)
ハウスシート揚上用補助具、およびそれを用いたハウスシートの張設方法

特許権者 神町電子株式会社

ライセンス情報番号 L2009005408

お問い合わせ先

神町電子株式会社
代表取締役
板垣 政悦  

〒 999-3717
山形県東根市大字一本木1−1−7
TEL:0237-43-2211  FAX:0237-43-6888
E-mailAddress:
     jec-it@net.sfsi.co.jp





出願番号 特願2003-376258

公開番号 特開2005-137243

特許番号 特許3932288

権 利 存 続 期 間 13年10ヶ月(平35.11.5)

権利化情報  出願日/平15.11.5 公開日/平17.6.2 登録日/平19.3.23

用語解説 
マイカ線 ビニルハウスに張設したシートを外側から抑え込むためにマイカ線と称する線材を使用する
パイプハウス 複数本のパイプフレームを、棟方向に所定間隔を隔てるようにして配置させた屋根構造をパイプハウスと称する
骨格体梁間方向全体 ビニルハウスの横断部(ハウスの間口)の外側の全体
跳ね揚げアーム 本発明では、パイプハウスの棟方向に配置された複数対のアームで、地上から遠隔操作可能な跳ね揚げ操作機構

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・アドバイザー名:山形県 冨樫 富雄
・IPC:A01G 9/14
参照可能な特許流通支援チャート
    :15年度 機械12 易解体固定技術

原稿作成 
門田 洋次  日本アイアール株式会社 PDF