どこでも安全に利用できる栽培用土


本発明は、河川や湖沼、ダムなどに溜まっている無機成分がその泥の構成成分のほとんどであるヘドロの処理方法に関するものである。本発明は、ヘドロを200℃以下の低温で水分を飛ばしながら造粒しつつ一次固化し、得られた粒状固形物を水洗することにより除塩および脱硫し、さらにその粒状固形物を350℃以上の温度で炭化水素を抽出しつつ二次固化して無害化土を得ることを特徴とするヘドロ処理方法である。本発明では、造粒固化過程で粒中の通水経路を経て表面に集まった塩と硫化物を水洗のみにより簡便に除去できるため、塩害の発生しにくい土を得ることができ、また、脱硫してあるので質の高い炭化水素を得ることができる。そして、造粒により水洗の際の表面の水の流れが粉状である場合に比較して良く、水洗による脱塩、脱硫を効率的に行うことができる。さらに一次固化時には200℃以下の低い温度で加熱するため炭化水素の漏出を防ぎ、二次固化の際に炭化水素を最大限抽出することが可能となる。また、抽出した炭化水素は熱源または動力源として使用することが可能である。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
土木・建築
土木・建築
生活・文化
生活・文化
再生土を用いた観葉植物栽培セット
  ○水はけの良い処理粒状体を用いることで、観葉植物などの栽培セットに利用が可能
  
無機材料
無機材料
食品・バイオ
食品・バイオ
菌類を保持させた有機物処理材料
  ○処理後の粒状体に菌類を保持させ、選択的に有機物等の分解を促進できる土を提供する
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:実施無し
・技術導入時の技術指導の有無:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・ライセンス制約条件について:譲渡または許諾
market potential 本発明は、ヘドロからエネルギーを抽出して造粒し、環境に負荷をかけない土へ再生する技術に関するものである。河川や湖沼、ダムなどに溜まっている無機成分がその泥の構成成分のほとんどであるヘドロは、塩化物を含む場合があり、塩素イオンが流出するなど、特に農業においては塩害を発生するなどし、また、内湾、汽水域にあるヘドロは多量の塩分を含むため、コンクリートなどへの使用も不向きであった。本発明の処理方法による造粒では、簡便に塩化物、硫化物の除去ができるため、塩害の発生しにくい土を得ることができる。また、造粒の際の負荷を少なく、水洗効率を高くすることが可能であり、一次固化を2〜5mmに造粒することで水はけが良く、園芸用や農業用への利用が期待でき、肥料となる化学物質と混合するなどして、観賞植物栽培用の土としての利用も期待できる。


タイトル
(ライセンス情報)
ヘドロ処理方法

出 願 人 国立大学法人島根大学

ライセンス情報番号 L2008002081

お問い合わせ先

国立大学法人島根大学
産学連携センター
  教授 阿久戸 敬治

〒 690-0816
島根県松江市北陵町2
TEL:0852-60-2290  FAX:0852-60-2395
E-mailAddress:
crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp




出願番号 特願2006-042610

公開番号 特開2007-216192

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 出願中

権利化情報  出願日/平18.2.20 公開日/平19.8.30 登録日/出願中

用語解説 
活性汚泥 人為的・工学的に培養・育成された好気性微生物群を主成分とする浮遊性有機汚泥の総称
脱硫 原料、製品に含まれている有害作用を持つ硫黄分を除去すること
比表面積 ある物体について単位質量あたりの表面積を求めたもの(単位体積あたりの表面積を求めたもの)

参考情報 
・IPC:C02F  11/12

原稿作成 
鎌倉 涼子  システム・インテグレーション株式会社 PDF