手に内容物が付着せずに容易に中蓋を外せる容器


容器の中蓋は、容器内の溶剤等の揮発などを防ぐ効果がある。しかし、従来の容器構造では、中蓋を外す際に、溶剤等の内容物が指先に付着し易い問題があった。また、外した後の中蓋の処置や、再び中蓋を閉める際にも同様の問題があった。本発明は、中蓋の脱着を容易にし、且つ外した中蓋を保持しておくことを可能にする脱着構造に関するものであり、従来の問題を解決することができる。外蓋の上部に複数のスリットがあり、中蓋の上部には、外蓋のスリットに納まる突起物が設けられている。この外蓋の上部にあるスリットに、中蓋の上部にある突起物が納まるように、外蓋を横にスライドすることで、外蓋と中蓋を連結させることができる。更に、外蓋のスリットの一部分を隆起させてあり、連結状態を安定させる仕組みとなっている。中蓋を外す際の手順は、以下のとおりである。まず、外蓋を外したあと、外蓋を逆さにし、外蓋のスリットに中蓋の突起物を向わせて、次に、外蓋を横にスライドさせ、外蓋と中蓋を連結させる。最後に、外蓋を取り外す(中蓋も一緒に外れる)。中蓋の取り付けは、上記の逆の手順を行なう。以上の手順により、容器内の溶剤等の内容物が手に付着することなく、中蓋を外すことができ、且つ外した中蓋を上蓋ごと机の上などに置くことが可能となる。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
化学・薬品
化学・薬品
化学系薬品用の容器
  ○人体に有害な薬剤を入れる容器
機械・加工
機械・加工
土木・建築
土木・建築
塗料等の容器
  ○インク、ペンキ、油等の工業製品を入れる容器
  

関連特許 あり
特許情報 ・実施段階:試作段階
・技術導入時の技術指導の有無:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
market potential 本発明は、手に溶剤等の内容物を付着させることなく、中蓋の脱着を容易にし、且つ外した中蓋を保持しておくことを可能にする脱着構造に関するものである。中蓋は容器内の溶剤等の揮発などを防ぐ効果があるが、そのため、容易には取り外せないようになっており、取り外す際には、内容物が手に付着し易かった。内容物が人体に有害な薬剤である場合は、特に注意が必要であった。本発明の中蓋の脱着構造は、従来の問題を解決できるものであり、手に内容物を付着させることがなく、作業が容易になるメリットがある。中蓋構造のある容器全般に対して有効であるため、化学系の薬品を入れる容器や、塗料などの工業用製品を入れる容器などに有効と考えられる。


タイトル
(ライセンス情報)
中蓋の脱着構造

特許権者 古野 有己、堀水 準

ライセンス情報番号 L2007003457

お問い合わせ先

 
  
古野 有己

〒 416-0907
静岡県富士市中島360−9 1F−3
TEL:090-5110-3409  FAX: 
E-mailAddress:
since2003.mcp@sf.tokai.or.jp





出願番号 特願2005-170106

公開番号 特開2006-315757

特許番号 特許4134105

権 利 存 続 期 間 16年4ヶ月(平37.5.13)

権利化情報  出願日/平17.5.13 公開日/平18.11.24 登録日/平20.6.6

用語解説 
溶剤 塗料の希釈剤や各種シンナーを構成するなどの基礎原料のこと
中蓋 容器の密封度を高めるために外蓋の内側に設けられる蓋
スリット 切れ目のこと

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・IPC:B65D  51/18

原稿作成 
秋元 正哉  システム・インテグレーション株式会社 PDF