顕微鏡観察の再現方法、再現装置、再現プログラムおよびその記録媒体


本発明は、病理組織検査や細胞診などで行われる顕微鏡観察のコンピュータ上での再現およびその際の噴出し説明表示に関するものである。
実際の顕微鏡観察におけるスクリーニング(移動観察)時、要注意細胞のズーミング(拡大観察)時、フォーカシング(細胞の立体的観察)時に見られる顕微鏡像の動きを再現する動画(AMI)をコンピュータ画面上に表示し、ユーザーがスクリーニングやズーミング、フォーカシングを指示する操作をコンピュータに入力すると、その入力操作に従って実際の顕微鏡像と同じ動きをした動画が再生できる。つまり、スクリーニング用の操作入力により、コンピュータ画面上に表示されている顕微鏡像はスクリーニング方向に移動するため、実際にスクリーニング方向に現れる顕微鏡像が次々と滑らかに映し出される。このときさらに、ズーミング用の操作を入力すると、コンピュータ画面上の顕微鏡像が拡大または縮小し、広範囲にわたる弱拡大像を見ながら目に止まった組織や細胞を強拡大してチェックでき、スクリーニングおよびズーミングは忠実に再現される。また、この動画上の特定部位にマウスカーソルが位置したときに、その特定部位に関する噴出し説明を表示させることができる。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
化学・薬品
化学・薬品
食品・バイオ
食品・バイオ
顕微鏡観察の再現装置
  ○病理組織検査、細胞診に関する顕微鏡観察の忠実な再現による、判断補助材料として利用する
  
生活・文化
生活・文化
学習指導用顕微鏡観察指導材料
  ○顕微鏡の操作,顕微鏡像に関する噴出し説明を表示する指導用教材として利用する

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:実施無し
・技術導入時の技術指導の有無:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
market potential 本発明は、顕微鏡観察のコンピュータ上での再現およびその際の噴出し説明表示に関するものである。本発明による顕微鏡観察の再現方法では、顕微鏡観察で動画をコンピュータ画面に表示させるとき、この動画上の特定部位にマウスカーソルが位置したときに、その特定部位に関する噴出し説明を表示させることを特徴とする。特定部位に関する噴出し説明を表示することができれば、これまで静止画を用いてきた学会や研修会において、一層効果的な発表が期待できる。また、対象標本の顕微鏡観察をコンピュータ上で正確に再現できることから、学会等における発表のみならず、顕微鏡学習にも極めて有用である。さらに、顕微鏡観察だけではなく、内視鏡観察や肉眼観察にも応用でき、実際の観察時に見られる動きと同じ動きをする動画を作成し、ユーザーの操作入力に従って、その動画を再生させながら任意に説明を噴出して表示することが可能である。


タイトル
(ライセンス情報)
顕微鏡観察再現方法、顕微鏡観察再現装置、顕微鏡観察再現プログラムおよびその記録媒体

特許権者 国立大学法人群馬大学

ライセンス情報番号 L2007000779

お問い合わせ先

国立大学法人群馬大学
研究・知的財産戦略本部
コーディネーターアシスタント
長岡 範安  

〒 376-8515
群馬県桐生市天神町1−5−1
TEL:0277-30-1174  FAX:0277-30-1178
E-mailAddress:
nnagaoka@eng.gunma-u.ac.jp




出願番号 特願2005-211567

公開番号 特開2006-228185

特許番号 特許3837577

権 利 存 続 期 間 17年10ヶ月(平37.7.21満了)

権利化情報  出願日/平17.7.21 公開日/平18.8.31 登録日/平18.8.11

用語解説 
スクリーニング・ズーミング用画像 撮影したい範囲を決め、一部範囲が重なり合うように拡大観察する最高倍率で目的の視野を全部撮影しておく
フォーカシング用画像 細胞診標本で見られる細胞集塊は細胞が重なっているため、焦点ごとに変化する画像を全て撮影しておく
AMI(Animated Microscopic Image) 動画作成用ソフトで作成される顕微鏡像の動きを再現する動画

参考情報 
・IPC:G06T 13/00

原稿作成 
鎌倉 涼子  システム・インテグレーション株式会社 PDF