視覚障害者の誘導標識に用いる路面や壁面突起物の製造方法 |
視覚障害者に対する案内などの情報を提供するために公共施設などの路面、壁面に設置する突起物の効率的製造方法に関するものである。この種の突起物は従来は例えば路面のコンクリートに鋲を打ち込んだり、突起を一体成形した板、ゴムチップの成形プレートなどを用いて行われていたのであるが施工の作業効率が悪く、また種類も限定されていた。この発明ではシート状の母型に目的とする形状の凹部を設け、ここに固化性物質を注入してこれに接着剤を塗布し、路面、壁面に接着することで形状を保ったままの突起物の付着加工を容易に施工できる。これによって現地作業の容易化を図れるだけでなく、使用目的に応じた点字などによる適切な情報の作成が低コストで行える。発明の請求範囲には凹面の加工法、突起物の材料、突起物内へのセンサー埋設などの応用面の分野へも言及がされており、この分野における発明者の事業化への意欲が感じられる。この発明がこの種表示体の製造・設置コストを低減できることと、表示する情報作成に関する自由度が高いことから、利用分野として従来の公共施設への義務的な表示や案内にとどまらず、公報板での案内や商業分野での案内などより広範囲の情報提供手段としての利用が見込まれる。
|
ユーザー業界 | 概 要 |
輸 送 |
案内表示
○輸送機関における視覚障害者向け の案内用として壁面や手すりへの 加工施工 |
生活・文化 |
商品案内
○店頭での商品の説明や価格表示な どに利用する 家庭内表示 ○家庭内や個人向けの案内など、説 明のための表示施工に利用する |
関連特許 |
なし |
事業実績条件 |
・実施段階:試作段階
・技術導入時の技術指導の有無:応相談 ・ノウハウ提供:応相談 ・ライセンス制約条件:譲渡または許諾 |
参考情報 | この発明の利用分野としては視覚障害者への情報提供に限定しても、従来の公共施設における案内などの情報提供だけでなく、公報板などにおける情報提供や商業広告など従来ではコスト面から利用が困難であった分野への新規の市場展開も可能となる。この分野では商品の説明や価格表示、利用方法と注意事項などの表示など応用範囲は広範であり、視覚障害者の社会参加を推進する社会情勢にも適合した技術として今後の大きな利用拡大が見込める技術である。さらに低コストで施工が容易であることから家庭内での案内表示にも応用が可能であり、これに対する行政からの財務的な支援が行われるならば個人用、家庭用への用途としての市場拡大も見込まれる。 |
|
|||||||
|
|
||||||
|
|
||||||
|
|||||||
|
|||||||
|
|||||||
|
|||||||
|
|||||||
|
|||||||
|