支持地盤近くの杭打設時の騒音・振動を防ぎ、かつ軟弱地盤にも対応可能なダブルハンマー式杭打ち装置。


1.杭打ち装置の概要:杭先端支持器を装着した杭の打ち込みハンマーを杭頭部と杭先端部の2箇所に設置し、これらのハンマーを、連係、または個々に作動させて振動、騒音の発生を大幅に減少させ得る装置。                                                 2.目的:打込み杭は、N値地盤近くになると頭部のハンマーも作動させ、上と下と同時に打撃し杭の進入を助ける。                               3.作動状況:通常は先端部のハンマーを落下させ杭を地中に打ち込むが、本装置では硬い地盤近くになると杭頭部と先端部とを同時に作動させ打込むことができる。振動、騒音は国の基準値を大幅に下回る。                                     4.装置の利点:2つのハンマーを同時に動かしたり、1つを休止させ、あるいは落下距離を半減させることで、地盤の状況に応じた効率的な、しかも騒音の発生や振動の惧れの少ない杭打ち作業が可能となる。
ユーザー業界 概  要
土木・建築
土木・建築
●無騒音・無振動杭打ち装置
  環境を静謐に保つ必要のある病院、住宅地、保養地、別荘地等の杭打ち工事、および夜間の杭打ち工事に適用。

土木・建築
土木・建築
●海中の岩石破壊
  水中でも水の抵抗なく岩盤を破壊する装置として利用できる。

土木・建築
土木・建築
●井戸掘り機
  下に錐のようなものを装着して地盤を掘り、上のハンマーで管を押し込んでいく装置。


関連特許
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
参考情報 土木建築分野において、通常は杭頭部を打込みする、 または穴を掘りセメントを使い埋め込む工法を使用している。 このダブルハンマーを利用することにより、振動、騒音を大幅に減らし杭打ち工事が効率的に行える。 また掘削残土が少なく、セメントを使わないため地下汚染の二次被害がないなど環境に優しい工法である。 そのうえ旧建設大臣認定の工法で、工期短縮・工費節減にもつながる技術である。 なお、本技術は国土交通省内で運用されている新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されている。



タイトル
(ライセンス情報)
環境対策にマッチした杭先端打撃工法とその装置(KSD工法)

特許権者   松下 誠二

ライセンス情報番号 L2003005337

お問い合わせ先
〒 849-0911
   佐賀県佐賀市兵庫町大字若宮8-2
   株式会社新栄基礎工業
     代表取締役
      松下 誠二
      TEL:0952-29-5505
      FAX:0952-29-5838

出願番号 特願平04-187092

公開番号 特開平06-073733

特許番号 特許2991569

権 利 存 続 期 間 8年9ヶ月
(平24.7.14.満了)

権利化情報 
出願日/平4.7.14  公開日/平6.3.15  登録日/平11.10.15 

用語解説  
N値 ・標準貫入試験によって求まる地盤の相対的な硬さ、締りの程度等を示す値。所定のハンマーによる打撃回数で表す。
リバウンド ・打ち込み杭の打ち込み作業中に杭が浮き上がる現象
リードタワー ・装置を支持する建設機械の鉛直方向の懸架装置
モンケン ・ワイヤで持ち上げ、自然落下させる打撃用ハンマー

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦

原稿作成  
久保利 俊明  日本アイアール株式会社 PDF