ヤシ繊維または他の食物繊維を型枠状にし、骨材等と一体成形した植生ブロック


植生ブロックは、天然骨材、人工骨材、人工軽量骨材等を用いたブロック表面にヤシ繊維または他の植物繊維を被覆させたもので、表面の植物繊維層によりブロックの吸水性・保水性と肥料、植物種子の保持力高め、植物の育成に適した環境を作る事ができる。河川法面の植生護岸ブロック、事務所、マンションなど建物の屋上を緑化し、省エネ効果と環境調和を考えた植生ブロックとして開発された。植生ブロックの結合材は無機セメント類、エトリジャイト、石膏またはエポキシ樹脂など反応硬化型、熱可塑型の有機系結合剤である。骨材として天然骨材、人工骨材、人工軽量骨材または廃棄物を用いた。人工軽量骨材にはプラスチック破壊物、発泡スチロール減容物が好ましい。産業廃棄物はごみ溶融スラグ、コンクリート殻等を用いている。表面の被覆植物繊維はヤシ繊維を使用し、不織布状の植物繊維シートを多角錘、円錐、円錐台等の形状まで成型し、内部に連結金具を設置してから、コンクリートを打ち込み植生ブロックを完成させる。成形は容易で安価に作ることができる。植生ブロックは表面が植物繊維層に覆われているため、覆土の土砂を捕らえ易く、水流に流れにくく、吸水性、保水性、通気性があり、植物の生育を促す。また、植生ブロックには連結金具もあるため、連結固定することもでき、傾斜地等の施工も容易である。
ユーザー業界 概  要
土木・建築
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●ビル屋上の緑化
  屋上の緑化で楽園を作ると同時に、省エネ対策として有効。

土木・建築
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●住宅環境の自然調和
  マンション、一般住宅の緑化で環境調和を図る。

土木・建築
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●護岸/河川の自然環境への復帰
  護岸/河川の緑化、環境改善で自然環境への復帰

土木・建築
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●公園/リクリエーション施設の改善
  植生ブロックで公園/リクリエーション施設の草花展示、展示の改善


関連特許 なし
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
参考情報 自然環境との調和から住宅環境を初め、河川、漁礁と応用範囲の拡大が考えられる。住宅環境では植生ブロックの組合せ可能な形状の変更で、地面に鉢植えと異なった変化がつけられる。車庫では乗用車荷重に耐える強度をもたせ、モザイク的緑化を行なう。公園では軽量化を利用し、移動可能な緑化、遊技場での芝補修が容易なブロックが考えられる。河川の緑化は護岸の緑化と、河川水中生態系の改善がある。護岸表面を植生ブロックで緑化し、自然環境に復帰させる事ができる。河川水中生態系の改善は植物繊維により微生物の繁殖環境を提供することで、水生昆虫、魚介類などの増殖が考えられ、人工構造物によって破壊された生態系の回復ができる。また、海中の漁礁ブロックは表面の繊維層から微生物生態系を改善でき、魚餌の増殖、海藻の育成から魚巣としての可能性が高まる。これらは植生ブロックの素材の改良と、デザインの改善で応用範囲の拡大が期待できる。



タイトル
(ライセンス情報)
植生ブロック及びその植生ブロックの製造方法

出願人    セイナン工業株式会社 、小岩井農牧株式会社

ライセンス情報番号 L2002009259

お問い合わせ先
〒 020-0866
   岩手県盛岡市本宮2-16-1
   セイナン工業株式会社
   本社
     常務取締役
      小泉 徹
      TEL:019-636-0320
      FAX:019-636-0111

出願番号 特願2001-016508

公開番号 特開2002-220836

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 17年3ヶ月
(平33.1.25満了)

権利化情報 
出願日/平13.1.25  公開日/平14.8.9  登録日/出願中 

用語解説  
人工軽量骨材 ・膨張頁岩等の発泡・焼成品、プラスチック、発泡スチロールなどの加工品であり、その内部に空隙を保有する。
植生ブロック ・ヤシ繊維または他の植物繊維を型枠状にし、骨材等と一体成形した植生ブロック。

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦

原稿作成  
角南 英八郎  有限会社 知財情報研究所 PDF