強度に優れる鉄クロム合金の製造方法 |
本発明は、鉄とクロムの粉末をクロム含有量が30〜75原子%になるよう配合し、大気圧以下の不活性ガス雰囲気で機械的合金化処理により合金粉末を製造する方法である。鉄クロム以外の強化元素を添加せずに耐食性と強度を併せ持っているので、広い範囲に使用でき、リサイクル性が優れている。合金粉末は、1000℃以下にて大気圧以下の不活性ガス雰囲気で通電焼結することにより、固化成形することが出来る。この固化成形品は、大気圧以下の圧力下にて600〜1000℃で熱処理したり、800℃以下にて圧延成形しても良い。従来の溶解法では、脆化相の生成により熱処理時に割れが発生し易かったが、機械的合金化法で解決した。 |
ユーザー業界 | 概 要 |
金属材料 |
●耐食性、強度を両立した鉄クロム合金 鉄とクロムだけからなる単純合金でありながら、熱処理しても割れが発生せず、焼結用粉末、バー材、圧延板材、線材の何れにも加工できる。従来の鉄鋼材料と同じ加工が出来るので、既存設備を用いることができ、導入費用がかからない。二成分だけなので、リサイクルが容易であり、環境負担の小さい材料と言える。 |
関連特許 | ・なし |
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事業実績条件 |
・実施段階:実証実験レベル ・技術導入時の技術指導の有無:比較的低い対価で技術指導を受けられる。 ・ノウハウ提供:十分に享受できる。 ・ライセンス制約条件について:非独占の通常実施権のみ可能で、その他の制約無し。 |
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参考情報 | 合金鋼の年間生産額は約200億円。なお、本発明に近い市販品として、インコロイMA956(インコ・アロイズ・インターナショナル社製)がある。 |
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