加工食品の原料品種判定方法

開放特許情報番号
L2006000369 この特許が掲載されている活用例集をご覧頂けます
開放特許情報登録日
2006/1/20
最新更新日
2012/9/24

基本情報

出願番号 特願2005-187107
出願日 2005/6/27
出願人 国立大学法人 岡山大学
公開番号 特開2006-042808
公開日 2006/2/16
登録番号 特許第5050189号
特許権者 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 加工食品の原料品種判定方法
技術分野 食品・バイオ
機能 検査・検出
適用製品 加工食品の原料品種
目的 加工食品に含まれる劣化・断片化したDNAにも適用でき、かつ、加工食品の原料植物の品種を高精度に判定できる方法を提供する。また、複数の品種の原料植物を含む加工食品においても、加工食品の原料植物の品種を高精度に判定できる方法を提供する。
効果 加工食品から抽出されるDNAが劣化したものであり、また抽出可能なDNAが微量であっても原料植物の品種を判定できるという効果を奏する。また、核酸増幅反応により増幅される断片が極めて短くなるようにプライマーを設計することにより、加工食品から抽出されるDNAが高度に断片化されたものであっても原料植物の品種を判定することができる。
技術概要
 
加工食品に含まれる原料植物の品種を判定する方法は、判定対象とする複数の品種について、ゲノム中のレトロトランスポゾン挿入部位を比較して多型が認められるレトロトランスポゾン挿入部位を複数選択し、選択された各レトロトランスポゾン挿入部位のレトロトランスポゾンに隣接するゲノム領域の塩基配列に基づいて設計されるプライマーと、レトロトランスポゾンの塩基配列に基づいて設計されるプライマーとを組み合わせたプライマーセットを設計し、加工食品から調製したDNAを鋳型として各プライマーセットによる核酸増幅反応を行い、各核酸増幅反応における増幅産物の有無を確認し、それらの結果を組み合わせることによって原料植物の品種を判定する。増幅産物の断片長は、40bp〜600bpである。加工食品は、サツマイモを原料に含む。サツマイモ品種判定キットは、配列番号10ないし18に示される塩基配列からなるプライマーのうち少なくともいずれか2つ以上を含み、かつ、配列番号19に示される塩基配列からなるプライマーを含む。
リサーチツールの分類 植物
実施実績 【有】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
実施権条件 個別交渉による
対価条件(一時金) 【要】個別交渉による
対価条件(ランニング) 【要】個別交渉による

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 品種に固有のレトロトランスポゾンの挿入部位を選択して判定に用いる場合には、かかる挿入部位にレトロトランスポゾンが挿入されているか否かを検出することによって、複数の品種の原料植物が含まれている加工食品においても、かかる固有の挿入部位を有する品種が含まれているかを高精度に判定することができる。
改善効果2 原料品種判定方法は、増幅される断片の長さを比較するものではなく、増幅産物の有無を確認するものであるため、簡便な電気泳動により正確な判定ができる。したがって、高価な分析機器を必要とせず、低コストで実施できるという効果を奏する。さらに、判定に熟練を要しない。
改善効果3 加工食品の原料品種を迅速、簡便かつ正確に判定することができるので、本方法を用いて加工食品の原料品種を判定すれば、新品種育成者の権利を保護することができ、また、加工食品の原料品種の不正表示を防止することができる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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