データベース趣旨説明
リサーチツール特許データベースの趣旨説明をご紹介いたします。
ライフサイエンス分野の研究を行うためのリサーチツールの特許には、汎用性が高く広範に使用されて研究の推進に資するものが多いため、リサーチツール特許(以下、「RT特許」)の使用が円滑に行われないことが原因で、研究開発に支障が生じる事例があります。ライフサイエンス分野の研究開発の促進は、わが国の競争力強化の上でも重要な課題であることから、RT特許使用の円滑化を図る必要性は非常に高いものがあります。
こうした背景を受けて、内閣府総合科学技術会議において、平成19年に「ライフサイエンス分野におけるリサーチツール特許の使用の円滑化に関する指針」がとりまとめられました。指針には、「大学等や民間企業が所有し供与可能なリサーチツール特許や特許に係る有体物等について、その使用促進につながる情報を公開し、一括して検索を可能とする統合データベース(以下、「RTDB」)を構築する」とあります。そこで、関係する府省が協力して構築されたデータベースが本データベースになります。
RTDB構築により、大学等や民間企業が所有するRT特許およびそのライセンス条件等に関する情報を広く公開します。それによって、RT特許使用の円滑化を図り、RT特許に関する紛争を未然に回避するのが、本DBの目的です。