新規な乳酸菌を豆乳等に添加し発酵させ、官能的に優れ、機能性を有する発酵豆乳の製造方法


従来の発酵豆乳は、用いた乳酸菌によって良好な発酵が行われない、官能的に優れたものが得られない等の改善すべき点があった。本発明は、上記に鑑みてなされたもので、漬物から分離された機能性を有する新規な乳酸菌( L a c tobacillus plantarum HOKKAIDO)を用いている。これにより、官能的に優れた発酵豆乳の製造方法を提供することが可能になった。この発酵豆乳は、ラフィノースシリーズオリゴ糖が分解されずに残っていることから、ビフィズス菌の腸内での増殖を高める働きも保持している。本発明における発酵方法は、目的とする製品の形態、製品化後の風味や乳酸菌の菌数等を考慮して適宜調製すればよい。また、本発明の発酵豆乳は、このままでも官能的に優れているが、乳化剤、増粘剤、各種ビタミン類、ミネラル類、糖類等の各種成分を添加してもかまわない。更に多様性を持たせるために、本発明の発酵豆乳に各種フレーバー、野菜、果物等を添加することもできる。この様に多種多様に配合剤・添加剤を活用して多岐にわたる乳酸発酵食品の提供が可能である。

ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
食品・バイオ
食品・バイオ
生活・文化
生活・文化
植物性乳酸菌発酵食品の製造販売
  ○腸内での整腸作用が優れる新規な乳酸菌の活用食品で健康生活を送る 
  
化学・薬品
化学・薬品
有機材料
有機材料
新規な乳酸菌を含む健康薬品の開発販売
  ○栄養と生体調節機能を有した新規乳酸菌サプリメント
  

関連特許 あり
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:許諾のみ
market potential 乳酸菌には、野菜や果物等の植物性原料を良く発酵する種類を植物性乳酸菌と呼ぶことがあり、これらの乳酸菌は貧栄養下でも増殖できるという特性を持っている。日本の伝統的な漬物やキムチ等は、まさにこの植物性乳酸菌の恩恵による発酵食品である。本発明は、「温故知新」に基づいて日本古来の漬物から発見された乳酸菌Lactobacillus plantarumを用いている。このことから、漬物等を食材とする東アジアの日本・韓国・中国等における関連食品市場ポテンシャルは高いと想定できる。また、健康志向の強い現在、サプリメント等の健康食品や飲料への活用等、更なる多様な用途開発が期待できる。


タイトル
(ライセンス情報)
新規な乳酸菌とそれを用いて得られる発酵豆乳及びその製造方法

特許権者 地方独立行政法人北海道立総合研究機構

ライセンス情報番号 L2010005612

お問い合わせ先

地方独立行政法人北海道立総合研究機構
研究企画部
主査
菅谷 恵美子
   

〒 060-0819
北海道札幌市北区北19条西11−1−9
TEL:011-747-2809  FAX:011-747-0211
E-mailAddress:
   sugaya-emiko@hro.or.jp




出願番号 特願2004-068091

公開番号 特開2005-224224

特許番号 特許3925502

権 利 存 続 期 間 13年1ヶ月(平36.2.10)

権利化情報  出願日/平16.2.10 公開日/平17.8.25 登録日/平19.3.9

用語解説 
植物性乳酸菌 野菜等を発酵させて漬物等を作る乳酸菌の俗称、ヨーグルト等に使われる乳酸菌よりも消化液(胃液や腸液)耐性の強いものが多い
サプリメント 不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸等の栄養補給を補助する食品
バイオ技術 細菌や酵素等、生物の持つ働きを有効利用して生活に役立たせる技術で、発酵、品種改良、遺伝子組み換え等の技術がある
ラフィノースシリーズオリゴ糖 大豆等に含まれるオリゴ糖で、腸内のビフィズス菌増殖促進作用を持つ

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
 :北海道 熊谷 昭男
・IPC:C12N 1/20
参照可能な特許流通支援チャート
    :15年度 化学15 酵母利用食品

原稿作成 
原稿作成:後藤 和夫  株式会社ベンチャーラボ PDF