外気を遮断して収容・保存すると共に、必要に応じ適量を取り出すことのできる粘性体収容器


一般に医薬品、塗料、化粧品、食品、接着剤、印刷インキ等に使用される粘性体のベース材料は、高分子樹脂材等である。これに粉体材料等を添加した混合体の粘性物として製造されている。この様な粘性体を変性や硬化させることなく保存しながら適宜取り出して使用するための容器が必要である。収納する粘性体のレオロジー特性に合致した容器や塗布装置が求められている。本発明の粘性体収容器は、中空容器内に収容される粘性体を外気から遮断した状態で収容することができる。更に、必要に応じて容器を繰り返し圧力作用させることにより粘性体を必要量だけ取り出すことのできるものである。本発明の構成は、筒形状で吐出口を備える中空容器と、この内側面に内接しながら中空部を間仕切るヘッド体と、このヘッド体に押圧力を加えるプランジャーとで構成されている。本発明の特徴は、プランジャーから生じる押圧力を効率よく粘性体を流動させるためのエネルギーとして利用している。またプランジャーの回転運動を軸方向の前進運動に変換する機能により粘性体の吐出量の制御が可能である。また、ヘッド体とプランジャーが切り離されていることにより誤操作による後退がないので空気を引き込むことがない。更に、再加圧操作ができることから、従来の課題であった高粘度液体やゾルゲル液体、無機顔料を含むチクソ性のある粘性体での滞留を解消することが可能である。

ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
土木・建築
土木・建築
化学・薬品
化学・薬品
生活・文化
生活・文化
複数の塗料等の混合管理への活用
  ○吐出量の微量な制御により混合管理への活用
  
  
機械・加工
機械・加工
化学・薬品
化学・薬品
プラント設備等の吐出量の遠隔操作へ活用
  ○プランジャーの回転数と粘性体吐出量が比例する特徴を利用してプラント設備等へ活用
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:試作段階
・技術導入時の技術指導:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・供与条件:許諾のみ
market potential 本発明は、簡素な構成で粘性体を外気から遮断しながら収容・保存するものである。これを、必要に応じて粘性体をその都度必要量だけ取り出すことのできる粘性体収容器である。インキや塗料、接着剤や食品、化粧品、医薬品等色々な粘性体の製造および流通・販売に関する分野において利用可能である。特に、本発明の特徴である粘性体を外気と遮断して粘性体を変質させることなく保存できる特徴を持つ。且つ、吐出量の微量な制御ができることから、インキや塗料等数種類の粘性体を一定量混ぜ合わせ、安定した色合いの管理が必要な事業に有効である。また、プランジャーの回転数と粘性体吐出量が比例する特徴を利用することができる。これ等は、粘性体を用いるプラント設備等において比較的簡単な構成で吐出量の遠隔操作が可能であり、事業への展開が図れる。


タイトル
(ライセンス情報)
粘性体収容器

特許権者 株式会社オクタニ

ライセンス情報番号 L2010003442

お問い合わせ先

株式会社オクタニ
代表取締役社長
奥谷 祐司
   

〒 755-0808
山口県宇部市西平原4−2−18
TEL:0836-31-2707  FAX:0836-21-8721
E-mailAddress:
   yuji@okutani.co.jp




出願番号 特願2008-334742

公開番号 特開2009-233652

特許番号 特許4320362

権 利 存 続 期 間 17年11ヶ月(平40.12.26)

権利化情報  出願日/平20.12.26 公開日/平21.10.15 登録日/平21.6.5

用語解説 
吐出 内に溜まったものを外へ出すこと
遠隔操作 離れた場所にある機械や装置を間接的に運転・制御すること
粘性体 ねばる性質(ねばりけ)を持った液体
プラント設備 大型機械や化学薬品等を作り出す生産設備

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
 :山口県 尾山 昇
・IPC:B05C 5/00

原稿作成 
原稿作成:市毛 修  株式会社ベンチャーラボ PDF