翼状注射針の針の延長線を確実に保持することができ、針刺し処置が容易となった携帯注射針保持具 |
医療現場で点滴や輸血を行う際に広く使用されている使い捨て翼状注射針は、患者の静脈に針を刺す際、2枚の翼状部を折り曲げ、重ねて、指で摘み処置することが行われている。しかし、現状の方法では摘んでいる部分が針の延長線上ではないので、方向の決定や針の直線的制御がかなり難しい状況にある。そのため針刺しの失敗が多く、患者だけでなく医療従事者にとってもストレスの原因となっている。そこで、翼状注射針そのものに改良を加えた構造が提案されているが、本質的な改善にはなっていなかった。本発明は、このような上記問題点に鑑みて提案されたもので、翼状注射針に万年筆型の保持具を装着することで、注射針延長線が確実に確保でき、失敗のない医療処置を簡便に行えるようにしたことにある。具体的には、翼状注射針挟保部は2つに割れた概略円筒形で、外形にテーパ部があり、このテーパ部が筒状の保持具の穴に入り込むことで翼状部をしっかりと挟持できる構造となっている。また、この保持具挟持部の開閉は片手操作が可能なノック式となっているため、針刺し失敗がない医療処置が容易に行えるだけでなく、万年筆型でクリップも付いているので、ポケット収納等もでき携帯に便利で紛失しにくいメリットも有する。
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ユーザー業界 | 活 用 ア イ デ ア |
![]() 化学・薬品 ![]() 生活・文化 ![]() その他 | 翼状注射針の針刺器 ○翼状注射針延長線が確実に確保できる注射針保持具 万年筆型携帯注射針器 ○注射針保持具はキャップ付万年筆型として、便利性向上 |
関連特許 | なし |
特許情報 |
・実施段階:実施無し ・技術導入時の技術指導:応相談 ・ノウハウ提供:応相談 ・供与条件:譲渡または許諾 |
market potential | 本発明は、翼状注射針の針刺し処置が、容易且つ安全に行えるような専用保持具を提供できたことで、針刺しミスや輸液漏れによる痛みが減少し、医療現場での担当者や患者のストレスを大きく低減できるメリットがある。特に医療従事者においては針刺しミスに伴う血液、体液媒体性感染症に罹患する事例が多く、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症等感染事例が報告されている。東京大学医学部付属病院からの報告書によると翼状注射針が原因で感染に至ったケースは21%程度あり、通常の中空針の感染率28%に次いで多い。そのため本発明で提案しているような翼状注射針の針刺し処理ミスが比較的簡便な保護具使用で防止できるようになれば、医療現場での日常業務が大幅に効率化できるだけでなく、医療従事者の健康を守るための重要な施策となるので、広く普及することを期待する。
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