接合型FETの相補型入力段と相補型バイポーラトランジスタの出力段で構成した増幅回路の回路構成


従来の増幅回路の回路構成では、入力段の電流を抑えるために入力段のトランジスタをMOSFETで構成することが多く、MOSFETのゲート電位を一定レベルまで上昇させるバイアス回路が必要となってしまうために、部品点数が多くなり、コスト高騰を招きやすい欠点があった。本発明は増幅回路の回路構成として、入力段に第1側のNチャンネル接合型FETと第2側のPチャンネル接合型FETを相補的に配置してそのゲート端子を信号入力ラインに接続して入力電圧に応じたソース電流を得て、それぞれのソース電流を第1側の出力段のNPN型バイポーラトランジスタと第2側のPNP型バイポーラトランジスタのベース電流として供給させ、相補的に配置したバイポーラトランジスタ回路の出力電流とするよう構成したものである。本発明では、Nチャンネル接合型FETおよびNPN型バイポーラトランジスタからなる第1側と、Pチャンネル接合型FETおよびPNP型バイポーラトランジスタからなる第2側の回路との相補的な協働により大きな振幅領域を確保することができ、入力段がいずれも接合型FETによって構成されるため、バイアス回路を簡素な構成とすることができ、コスト低減を図ることができる特徴がある。更に、出力段をいずれもバイポーラトランジスタによって構成したため、大電流を制御可能としつつ、出力段をコスト的に有利な構成とすることができる特徴がある。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
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ICメモリ型音楽再生機
  ○本発明にICメモリ回路、デジタル・アナログ変換回路を付加して耳栓型等の超小型の音楽再生機を構成する
  
  
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DCまたはACモータを接続した制御回路への応用
  ○本発明回路にDCまたはACモータを接続し、駆動電流を制御する制御回路を構成する
  
  
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電磁弁を接続した制御回路への応用
  ○本発明回路に電磁弁を接続し、矩形波のHレベルの時間またはサイクルで開閉時間を制御する制御回路を構成する
  
  
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補聴器用回路への応用
  ○本発明の回路に雑音補償回路、音量自動調整回路などを付加して超小型で難聴者に優しい補聴器を構成する
  
  

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:試作段階
・技術導入時の技術指導の有無:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・ライセンス制約条件について:譲渡または許諾
market potential 本発明のような増幅回路の応用分野は広く(超音波、制御回路、他)、音響製品の適用市場は大きいが、その競合製品も多く、本発明に最適な適用対象分野を適正に見極めることが肝要である。本発明は、比較的簡易な回路構成で高性能な増幅回路を構成できること、比較的高度な相補型回路を利用しているので、雑音補償回路などの増幅回路以外の回路構成も同時に集積化することが容易である特徴がある。従って、耳栓型などの超小型で高機能なデジタル処理機能を有する音響機器への適用など、他技術に対して競争力のある応用分野が得られれば、大きな市場を開拓できる可能性がある。例えば、世界の補聴器市場は現在、年間800万台、34億米ドル(製造レベル)の市場となっており、なお発展途上にある(インドの調査会社Koncept Analytics 社による市場調査報告書)。本発明の適用市場をその0.1%として約4億円の市場が期待される。


タイトル
(ライセンス情報)
増幅回路

特許権者 日比 邦彦

ライセンス情報番号 L2008003678

お問い合わせ先

 
  
日比 邦彦

〒 509-7201
岐阜県恵那市大井町512‐20
TEL:090-4264-3717  FAX:0573-26-1038
E-mailAddress:
hibi_kunihiko@ybb.ne.jp





出願番号 特願2006-077634

公開番号 特開2007-258833

特許番号 特許4054829

権 利 存 続 期 間 17年2ヶ月(平38.3.20)

権利化情報  出願日/平18.3.20 公開日/平19.10.4 登録日/平19.12.14

用語解説 
オーディオアンプ 入力信号を増幅し音量の調整等を行うプリアンプとスピーカに増幅信号を出力するパワーアンプからなる
補聴器の雑音補償回路 音信号をデジタル化して処理し、周囲の耳障りな雑音、急な衝撃音などを瞬時に自動調節して軽減する回路
ICメモリ型音楽再生機 音楽配信サービスや音楽販売サイト、CDなどから取り込んだデジタル方式の音楽ファイルを再生する機器

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・IPC:H03F   3/30
参照可能な特許流通支援チャート
    :14年度 電気14 モバイル機器の節電技術
    :15年度 電気21 音声圧縮技術
    :16年度 電気28 携帯機器用電源

原稿作成 
山本 良一  NTT-AT IPシェアリング株式会社 PDF