鮮明な色合いの焼きリンゴの製造法で、果芯を除去して味付後、特殊オーブンで焼き上げ、冷凍、真空包装する


リンゴを高温度で加熱すると、褪色して緑色に、さらに褐色に変化する欠点があった。しかし、さらに焼き上げを続け、一定時間(一定積算温度)に達すると、元の美しい赤色に戻ることが確認できたので、発色の最高時に焼き上げを停止するように調整したコンベアオーブンの使用で美しい赤色の焼りんごを実現し、連続生産化することで大量生産も可能とした。本発明による具体的な製造方法は、果実の上部分を水平に切り分け、果柄のつけ根部分を果実に残し、且つ果柄の周囲を開孔する。果芯部分を除去し、その周囲の果肉を削り取って開孔し、この果実を薄い塩水に浸漬する。芯抜きした開孔に砂糖とシナモンパウダーを混ぜたものを注入し、この開孔上に切り取っておいた上部分を蓋として載せて形状を整え、このリンゴをアルミホイールを敷いた天板に並べ、ジェット噴射高速コンベアオーブンでおよそ240℃で7分50秒ほど焼き上げる。でき上がった焼きリンゴの余熱を完全に除去した後、−20℃以下の冷凍庫内で冷結し、この製品を1個宛、薄いプラスチック袋に収容し、脱気または真空包装して製品化し、箱に詰めた後、冷凍庫(−20℃以下)に入れて保管する。焼き上がった果実の孔の中に、干果物等を詰めてさらにおいしいものにしても良い。本発明によれば、鮮明な紅色の焼きリンゴを連続して大量に作り上げることができ、自然色のままの焼きリンゴを長期間冷凍保存しておくことができる。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
輸送
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食品・バイオ
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生活・文化
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ケーキ用トッピング焼きリンゴ
  ○ケーキ等の生鮮洋菓子と本発明の冷凍焼きリンゴとをセット販売して、独特のトッピングを売りの商品にする
  
  
輸送
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食品・バイオ
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生活・文化
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焼きリンゴ・アイスクリーム
  ○本発明の冷凍焼きリンゴをアイスクリーム等の冷凍商品の収容容器として用い、独特の商品を開発・販売する
  
  

関連特許 あり
特許情報 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:応相談
・ノウハウ提供:応相談
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
market potential 近年、食料品・嗜好商品の多様化、高付加価値化が進んでおり、本発明の製造方法による鮮明な紅色の焼きリンゴおよびその加工製品に対する需要は十分に開拓できるものと推定される。また、最近の宅配サービスの発達・普及とインターネット商取引の浸透により高付加価値の冷凍食品の販路拡大が容易になっている。従って、鮮明な紅色の冷凍焼きリンゴおよびその加工製品の新製品として、広告、キャンペーンなどにより、顧客の関心を呼び、ヒットする機会が得られれば、従来にない大きな市場を開拓できる可能性を有している。果実小売業の全体市場は2,749億円(経済産業省、平成14年)であり、その0.1%を関連市場と仮定すると、約3億円の市場が想定される。果実卸売業の全体市場は約2.2兆円(経済産業省、平成14年)と一桁大きく、商取引の形態によってはさらに大規模な市場を形成できる可能性がある。


タイトル
(ライセンス情報)
焼きリンゴ製造法

出 願 人 鹿糠 久助、鹿糠 研児、大崎 幸恵

ライセンス情報番号 L2008003348

お問い合わせ先

 
  鹿糠 久助

〒 028-5711
岩手県二戸市金田一字大沼71−1
TEL:0195-27-4765  FAX:0195-27-2539
E-mailAddress:
tirapia@io.ocn.ne.jp




出願番号 特願2005-332639

公開番号 特開2007-135455

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 出願中

権利化情報  出願日/平17.11.17 公開日/平19.6.7 登録日/出願中

用語解説 
リンゴ果実の果梗(果柄) リンゴの木の枝に繋がり、リンゴの実を支えている柄(え)、果柄(かへい)のこと
リンゴ果実の子房(芯) 種子を内包するリンゴの果実の芯の部分が子房(しぼう)で、リンゴは花托の部分が肥大して果実となった
リンゴ果実の萼凹み部 リンゴの木の枝と反対側の果実の部分は「ていあ(蒂窪)部」と呼ばれ、花のがくの痕跡があり、凹みがある

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
・IPC:A23L   1/212
参照可能な特許流通支援チャート
    ::16年度 一般15 食品乾燥加工技術

原稿作成 
山本 良一  NTT-AT IPシェアリング株式会社 PDF