穴を開けてねじでとめれば絶対に抜けない送水ホースの連結用フランジ |
送水用のホース同士をフランジで連結するという用途は少なくないが、このホースは通常柔軟なゴムやプラスチックでできていて、多くは金属性であるフランジとの結合は、しっかりと付いていなければ送水圧力などで緩んで外れてしまう恐れがある。このため、例えばフランジのホースと接続する円筒部に三角形の溝をつけてホースの空ける方向には抵抗を持たせるようにし、且つホースの外からクランパーのようなものを使ってホースを締め付けるのが普通である。しかし時には通水中にホースを移動する必要があり、その際、クレーンでホースを吊り上げるが、連結部がフランジから外れ、水を撒き散し工事が中断することがある。本発明はこの問題を解決するためにフランジの円筒部とホース差込部の両方に穴を開け、ボルトで両者を固定して抜けなくするという方法をとっている。このため、仮に水圧でホースが膨らもうとしてもボルトで固定されているために一定以上には膨らまず、仮に円筒部より太くなっても連結部からの水漏れが生じることはあってもホースが外れるということはない。円筒部はホースの内側あるいは外側に挿入することもできるが、いずれも円筒部にねじを切ることで容易にボルトが外側または内側から締められ、また別のナットやワッシャを使って締め付けることも可能である。円筒部を二重にしてホースをこの隙間に挿入する方法も示されており、一層容易にボルトを使って連結することができるのである。 |
ユーザー業界 | 活 用 ア イ デ ア |
土木・建築 繊維・紙 化学・薬品 | 流体移送用のホース連結フランジ ○脱着可能な柔軟なホース同士の連結に、本発明の構造を取り入れる |
機械・加工 | ホース連結フランジ部品の標準化 ○ホースと連結フランジの固定穴位置を標準化して部品として供給する |
関連特許 | あり |
特許情報 |
・実施段階:実施有り ・技術導入時の技術指導の有無:無し ・ノウハウ提供:有り ・ライセンス制約条件について:許諾のみ |
market potential | 送水用ホースは、一般の水道などより、もっと水圧が高く送水量も多い場合に連結部の問題が生じる。例えば水槽からポンプを使って大量の水をくみ上げるような場合、ホースの径が50mmや100mmという場合には連結部が外れると一旦水を止めて連結し直すには多大な時間的ロスが生じる。ある程度以上大きなホースの時は、本発明の止めねじもそれほど水流に対して邪魔にはならず、通常使われるいわゆるたけのこ状の円筒部に比べても単位穴を開けるか、ねじ穴を切るかという簡単な構造でありながらホースの抜け止めには非常に大きな効果がある。しかも、ホースの肉厚が違うものでも、あるいはジャバラ形状のホースの場合でも、内側からでも外側からでも簡単に補助金具を使ってボルトで固定できるので、寸法形状をある程度標準化すれば非常に多くの場面で利用できる。もちろん相手は水とは限らず、さまざまな流体に応用できることはいうまでもない。 |
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