これでプライバシーはばっちり−避難所の間仕切り


災害時の避難所には体育館などの大きなスペースが使われ、通常大勢の人々がわずかな身の回りのものを持ち込んで仕切りもなしに共同生活を強いられる。これが長期にわたるとそれではとても耐えられないので簡単な間仕切りが必要になるが、通風や採光、近隣とのコミュニケーションや必要なときの周辺との視界確保ということと、生活上欠かせない着替えのときのプライバシー確保や就寝時の外光の遮断といった必要性がなかなか両立させられない。本発明の骨子は、見通しの確保と使用材料の寸法制限から低く抑えられる間仕切りパネルに、移動開閉可能な不透明シートによる天井と垂れ幕を提供する点にある。パネルや不透明シートは、非常時のために保管しやすいことを考慮して軽量でかつ入手しやすい規格寸法のものを用い、天井や垂れ幕は1枚のシートの一方を固定し、他方は間仕切りに沿って移動可能にしていつもは天井部分をジャバラ状に折りたたむなどで一方に寄せて邪魔にならないように工夫されている。
ユーザー業界 活 用 ア イ デ ア
土木・建築
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生活・文化
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災害時用仮設間仕切り
  ○組立分解が容易でシートによる折りたたみ可能な天井と垂れ幕を備える
催事用仮設間仕切り
  ○必要なときだけ展開できるプライベート領域を備える

関連特許 なし
特許情報 ・実施段階:試作段階
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件について:譲渡または許諾
market potential 地震や水害などの大規模災害の際、体育館や公民館などの大きな空間が一時的に避難所になり大勢の人々が集う光景は頻繁にニュースで接することができる。このようなときに最小限のプライバシー確保のために設置と撤去が容易で収納にも場所をとらないような簡易な間仕切りを設けることが求められている。この最小限のプライバシーを、天井と垂れ幕で実現し、なおかつ通風、採光、見通しなどが妨げられない本発明の間仕切りシステムは、地方自治体などで積極的に備蓄しなければならないものの一つであろう。一方、必ずしも災害時だけでなく、大規模な催事などの際に着替えなどのためのプライベート領域を必要なときだけ確保するという仮設の間仕切りへの応用も考えられる。ある程度の期間設置することを考えて耐久性のあるアルミハネカム材などの利用も可能である。


タイトル
(ライセンス情報)
簡易間仕切り構造

出 願 人 吉野 勇

ライセンス情報番号 L2006005636

お問い合わせ先

 
  吉野 勇

〒 920-0274
石川県河北郡内灘町向粟崎4−61
TEL:076-238-3203  FAX:076-238-3835
E-mailAddress: 




出願番号 特願2005-009204

公開番号 特開2006-194043

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 出願中

権利化情報  出願日/平17.1.17 公開日/平18.7.27 登録日/出願中

用語解説 
杆材 手すりなどの棒材。桿材とも書く
嵌合 形状が合うものをはめ合わせること
点溶接 重ね合わせた金属板を上下から電極ではさんで瞬間的に大電流を流し、そのときに発生する熱で接合する方法

参考情報 
・特許流通アドバイザーによる推薦
参照可能な特許流通支援チャート
    :13年度 一般1 カーテンウォール

原稿作成 
吉田 邦雄  システム・インテグレーション株式会社 PDF