安定して設置でき、着火させ易くし、燃焼が均一で燃焼時間の設定が容易に行なえる固形燃料 |
植物炭化物の粉粒体にバインダを加えて所定形状に成形してなる固形燃料において、従来は珪酸マグネシウムなどと混ぜ合わせ、木炭のように棒状に加工していた。これだと、コンロ内で積み重ね、燃焼をコントロールすることが難しかった。本発明では、板状に成形するとともに、上下面に亘って貫通する複数の孔を形成した構成とすることで、コンロ内に安定して設置できるとともに、孔を空気が通るため、着火が容易に行えるとともに、安定した燃焼を得ることができるようになる。また、固形燃料の大きさ、外形、厚さ、孔の径や数などを適切に設定し、成型することで、燃焼時間の設定を行なうことができる。使用される粉粒体としては、例えば、木炭、竹炭、椰子がら炭等があげられ、バインダとしては、例えば、セルロース誘導体等の天然の素材を用いることができ、環境にやさしい燃料とすることができる。また、一般に粒度が大きいものほどゆっくりと燃焼するので、粒度の異なる粉粒体の配合を調整することで、同じ固形燃料でも着火時間や火力の異なったものを調整することができるようになる。 |
ユーザー業界 | 活 用 ア イ デ ア |
食品・バイオ 生活・文化 | 卓上小型コンロ ○本場の高品質木炭の良さを生かし、板状成型、扱いを簡単にすることで、飲食サービス・家庭食卓等の卓上調理の飲食サービスの場などを拡大 |
その他 | 森林資源(なら広葉樹など)の利用 ○地域の森林資源の循環を活性 |
関連特許 | なし |
特許情報 |
・実施段階:実施無し ・技術導入時の技術指導の有無:応相談 ・ノウハウ提供:応相談 ・ライセンス制約条件について:許諾のみ |
market potential | 本発明のイメージしている市場は、居酒屋や家庭での卓上コンロである。本製品は、従来の木炭型のものに対しては優位性が確保されていると言えるが、現状の主たる競合はパラフィン系固形燃料である。従って、パラフィン系に対して、熱量、発煙量、値段、高級感などで差別化及び競争優位性を確保する戦略が必要となる。ポイントは、本物の良質木炭の取扱を小型の卓上コンロ(換気は必要)で、簡単化、燃焼時間の均等化を実現する事により、現代の衣食住の現状(たとえば、マンションなど機密性の高い、近代建築住宅での食卓、オール電化住宅、核家族化、少子高齢化など)に対して、古き良き日本の食文化としての炭火調理の良さを簡便に提供できるところにある。「スローライフ」「LOHAS」といった流行のイメージにマッチした食のスタイルを提供するためのグッズとして、新しい市場を開拓できる可能性が高い。 |
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