唐辛子の辛味成分で、有用な生理活性をもつカプサイシンを効率よくつくる酵素およびその生産方法


本発明は、唐辛子の辛味主成分で、食欲増進や鎮痛作用などの有用な生理作用を有するカプサイシンの分解反応や合成反応を触媒する酵素、その酵素を生産する微生物、酵素の生産方法、ならびにその酵素を利用したカプサイシン類の合成方法、などに関する技術であり、この技術によって、純度が高く、食用にも適したさまざまなカプサイシン類縁体を大量かつ迅速に生産することが出来るようになる。従来公知の有機合成化学的方法は、使用試薬類が食品加工用として認められていないため、食品には利用出来ない欠点を有していた。また、従来公知の酵素合成法や、ラット肝アセトン粉末法では、共に合成収率が低い、あるいは工業用途向け大量生産が困難という欠点を有していた。そのため、安全なカプサイシン類が得られる改良方法が望まれていた。そこで、本発明の目的は、大量生産が容易で、なおかつ高収率に、安全なカプサイシン類を安定的に合成するのに有用な酵素、当該酵素の生産方法、当該酵素を生産する微生物、当該酵素を用いたカプサイシン類の合成方法を達成するために、カプサイシン類を特異的に加水分解および合成する能力に優れた酵素を求めて種々の微生物について検討した結果、本発明の酵素及び当該酵素の生産方法等を見出すことが出来た。
ユーザー業界 概  要

化学・薬品
化学・薬品
食品・バイオ
食品・バイオ
生活・文化
生活・文化
やせるペットフード
  ○カプサイシン入りペットフード

やせる油
  ○辛くないカプサイシン入り油

繊維・紙
繊維・紙
化学・薬品
化学・薬品
生活・文化
生活・文化
健康衣料
  ○機能性カプサイシン入り繊維 ダイエット・レストラン
  ○積極的に痩せるためのレストラン

化学・薬品
化学・薬品
食品・バイオ
食品・バイオ
医薬品用媒体
  ○親油性医薬品の配合用媒体

関連特許 国内外あり
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件:譲渡または許諾
参考情報 唐辛子(Capsicum annuum)の辛味主成分は、カプサイシン類であり、抗肥満防止作用などにより最近注目を集めている生理活性物質である。人体に対し、体熱生産、脂質代謝亢進作用のほか、食欲増進、抗酸化、抗菌、鎮痛、発汗など多くの生理作用が知られており、その作用機構はカプサイシンが中枢神経を介して副腎髄質からカテコールアミンの分泌を促進するためとされる。このようにカプサイシン類は種々の生理作用を示し、機能性食品素材や医薬品原料の分野においても有用であることから、世界的な注目を集めている。また、唐辛子は辛味が強いため多量に摂取することが出来ないが、辛味を抑え、生理作用は保持したカプサイシン類が出来れば、用途が飛躍的に拡大すると考えられ、各種誘導体合成が試みられて来た。しかし、大量生産に適した安価安全な方法は知られていなかった。本技術は、このような状況に大きな進歩をもたらすものである。



タイトル
(ライセンス情報)
カプサイシン分解合成酵素及びその生産方法

出願人    国立大学法人岡山大学

ライセンス情報番号 L2005003437

お問い合わせ先

財団法人岡山県産業振興財団 岡山TLO
上田 文明
〒701-1221
岡山県岡山市芳賀5301
TEL:086-286-9711 FAX:086-286-9706
E-mail:fueda@optic.or.jp



出願番号 特願2002-008934

公開番号 特開2003-210164

特許番号 出願中

権 利 存 続 期 間 出願中

権利化情報 
出願日/平14.1.17  公開日/平15.7.29  登録日/出願中 

用語解説  
カプサイシン ・化学式=C18H27NO3。唐辛子の果皮に存在する辛味成分で、2種類の立体異性体がある

参考情報  
 
参照可能な特許流通支援チャート
  :14年度 一般7 機能性食品

原稿作成  
梶谷 浩一  株式会社テクノソフト PDF