コイル状のバネによって常時締結力を付加して、部材の経年収縮による締結力低下を防ぐ、建築用ネジ締め装置


本発明は、案内筒を介してネジ棒を係止板に連結し、案内筒とネジ棒後端のつば部との間にコイル状バネワッシャをかませ、係止板を一方の建築用部材に係止し、ネジ棒をそのネジ部及びナットを介して他方の建築用部材に係止し、ナットが締め付けられることで、一方の建築用部材を他方の建築用部材に固定させ、かつ、ナットの締め付けにより、コイル状バネワッシャを建築用部材の経年変形に伴う収縮量と同程度、又はそれよりも多めに圧縮締め付けておく接合方法である。この方法を組み合わせて用いることにより、梁と梁同士、梁と柱同士、梁等と係止板同士、木材とコンクリート同士等建築用部材同士の締結状態を維持し、建築物の強度を長期に亘り保つことができる。また、本発明において、ネジ棒が案内筒を介して係止板に連結され、該案内筒とネジ棒後端の鍔部との間にコイル状バネワッシャが介装された構成とする場合には、組み付けに際しナットを回すだけの簡易な操作で建築用部材を締め付けることができる。また、ネジ棒が係止板から脱落し難いので、部品の紛失を防止することができるなどの特徴がある。
ユーザー業界 概  要

土木・建築
土木・建築
締結力を長年保持する建築用締結装置
  ○コイル状のバネの力によって締結 力を付与しつづける締結装置

生活・文化
生活・文化
地震用安全締結装置
  ○建築物の強度を保持しつづける、 地震対策安全装置

関連特許 なし
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件:許諾のみ
参考情報 本発明は、建築用の締結補強装置である。建築物の梁や柱、板材などを連結して締結する時に用いるものである。従来より、建築物用の締結装置はあったが、使用する木材が経年変化により収縮してしまい、本来の締結強度が劣化してしまう不具合があった。本発明の締結装置は、このようなことのない様、コイル状のバネによって、常時、締結する部材同士に締結力を付与し続けるものである。従って、経年による木材の収縮が起こった場合でも、建築物が緩んで、強度劣化が起らなくなる。また、万が一緩みが発生した場合でも、装置のネジを増し締めすれば、所定の強度に復活することが容易に出来るので、地震被害などを未然に防ぐことも可能になる。



タイトル
(ライセンス情報)
建築用ネジ締め装置

特許権者   株式会社ベンチャーボルト

ライセンス情報番号 L2004008684

お問い合わせ先

株式会社ベンチャーボルト
技術部 
部長 川田 三男
〒201-0003
東京都狛江市和泉本町3−37−6
TEL:03-3489-3276 FAX:03-3489-1258


出願番号 特願平06-053772

公開番号 特開平07-259193

特許番号 特許2801854

権 利 存 続 期 間 9年2ヶ月(平26.3.24満了)

権利化情報 
出願日/平6.3.24  公開日/平7.10.9  登録日/平10.7.10 

用語解説  
あり/あり溝 ・あり溝とは、入口より内部が広い溝部のことで、ありはこの逆の凸部。木造建築の継ぎ手として用いる
ほぞ/ほぞ穴 ・ほぞとは、木造軸組み工法の柱と梁といった接合部の突起物で、ほぞ穴とはその差し込み穴

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦
 

原稿作成  
宥免 達憲  システム・インテグレーション株式会社 PDF