指で抑えると音が出ることから遊戯性を持ちながら、老化防止と痴呆の予防に効果を期待できる遊具


本特許は簡単な構造で指で抑えると音が出る安価な遊具である。片方に4個の抑える突起部(操作子)があってそれぞれが異なる音を出せることから両手で8個、即ちドレミの音階も構成できるようにした。この特性を活かして老齢者、手指の機能障害者の回復復帰運動(リハビリテーション)に活用されることが期待されている。又、手指の活動を行なうことにより神経が刺激されて老齢者の痴呆の防止にも効果があると考えられる。両手で8個の音階、音程の異なる音が出せることから初歩的な楽器、特に幼児用に楽器の要素を持った玩具としての商品開発も可能である。この発明品の構造は可撓性及び形状復元性を有する内部が中空の発音体の本体とこれに設けられた開口と連通状で接続された音発生体となる構造で、外部から圧縮した際の空気圧によって音を発生させるものである。手指で握ることにより突起部が押さえられる圧縮力による空気圧で音を発生させるものであり、これが従来の単なる押さえるだけの手指の訓練器具と異なる。この特性により手指の機能障害の回復復帰訓練も飽きることなく継続されると期待されている。音階を持った8個の音が出せることによる楽器としての使用の可能性は言うまでもない。
ユーザー業界 概  要
生活・文化
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●ランニング訓練用シューズ
  ランニング及び歩行の姿勢及び走法は足の裏がどの部分から着地するかが重要な要素である。本特許の発音体を複数個つけた靴でどの部分から着地するかを音によって区別し、走法や歩き方の強制に利用する。

生活・文化
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●ボクシングゲーム機
  人間の頭部の形をした固体の表面にいくつかの発音体を取付け殴った部分に応じた音を発生させるゲーム機とする。バネなどを利用して頭部が絶えず動く方式にすればよりリアリテイがあり、面白味は増すであろう。

生活・文化
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●ボール投げゲーム機
  目標物に模様や人間の顔などを書いておき、各所に発音体を埋めこむ。投げたボールの位置により異なった音が出て、点数を競うゲームとする。


関連特許 なし
事業実績条件 ・実施段階:試作
・技術導入時の技術指導の有無:あり
・ノウハウ提供:あり
・ライセンス制約条件について:譲渡または許諾
参考情報 本特許の外部から力を加える(この場合は握る)ことにより発音体から音が出せることと、複数の発音体を取りつけられ、且つそれぞれが音階、音程の異なった音を出すと言う特性を活用した場合、手指による発音だけでなくもっと別の力が加えられた場合にも同様の発音効果が期待できるのは当然である。この観点から本特許による商品の市場性を考えて見るともっと広い、別の分野での使用の可能性があり、市場での潜在成長の可能性は大きいと考えられる。外部からの力を握る方式でなく、発音体を取りつけた固定部に手で殴る場合や、足につけた発音体を内蔵した部品で地面に着地又は蹴った場合にも同じような発音効果が期待できることから本特許で想定している用途以外の商品化即ち市場成長性が期待できる。



タイトル
(ライセンス情報)
多機能遊具

特許権者   鎮守 靖則

ライセンス情報番号 L2003009716

お問い合わせ先
〒 891-0203
   鹿児島県揖宿郡喜入町喜入7471-4
   鎭守 靖則
      TEL:0993-45-0607
      FAX:0993-45-0607

出願番号 特願2001-067925

公開番号 特開2002-263215

特許番号 特許3472924

権 利 存 続 期 間 16年11ヶ月
(平33.3.12満了)

権利化情報 
出願日/平13.3.12  公開日/平14.9.17  登録日/平15.9.19 

用語解説  
可撓性 ・曲げの応力をかけた場合、折り曲がらずにたわむことが可能である性質を言う。
連通接続 ・二つまたはそれ以上のふたのない容器を連結し、気体又は液体が自由に流通できるような接続方法を言う。

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦

原稿作成  
角南 英八郎  有限会社 知財情報研究所 PDF