曲り材や間伐材或いは端尺材などの低品質の木材を建築材や家具材に利用可能な長尺複合幅広幅はぎ板に加工


従来我が国の林地では外国に較べ小径材が多く、地形も平地が少なく傾斜地が多いため曲り材や端尺材が多く出材する。昔の建築では曲り材を梁材に用いていたが現在では直材の木材のみ求める傾向にあり曲り材は使用されなくなっている。又山林からの木材の寸法取りも3m〜4mと直材のみの木取りとなり3mに満たない材は端尺材となり、そのほとんどの活用がなされないまま放置されており、その量もかなり多く木材の経費高の原因の一つになっている。本発明は所定幅に製材した比較的短寸の板単板を長手方向に複数枚縦継ぎするとともにその継目を繊維方向に位相をずらして所要数積層接着して長尺の積層角材に加工処理し、同角材をその長手方向に対し平行に製材して上記板単板の厚さとほぼ同一の厚みを有する正角柾目板を複数枚作成し、これら柾目板を所定幅に裁断した後その繊維方向の側面に順次横継ぎして所定長さの柾目並列単板に加工処理し、所定長さに製材された所定の幅と厚みを有する角材を所要本数横継ぎしたブロック材を作成し、ついで同ブロック材から上記板単板とほぼ同一の厚みに仕上げた複数枚の幅広な幅はぎ板を作成し、同幅はぎ板を上記柾目並列単板の片面若しくは両面に接着積層することで従来の不具合点を未然に解消しうる長尺複合幅広幅はぎ板の製造方法を提供するものである。
ユーザー業界 概  要

土木・建築
土木・建築
木工建築素材
  ○和風建築やデザイン用途だけでな く、学校などで必要な空気環境に 適応した内装材として活用

その他
その他
林野庁の森林事業
  ○森林地帯にこの製材プラントを設 備し、高付加価値の木材を出荷

機械・加工
機械・加工
製材加工機
  ○端材から柾目板を製造する自動機 械

関連特許 なし
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件:許諾のみ
参考情報 この複合幅広の幅はぎ板は柾目や木目を表出され、調湿作用に優れた建材例えば壁板、天井板、ドア材、パネル材及び家具材に使用できる。今まで余り利用されることのなかった間伐材の端尺部分を利用し、しかも調温作用及び吸湿作用を有するムク材を基本に製材加工処理して表に木目が出るようにし、繊維方向を交差して積層接着してあるから狂いのない内外装用の建材はもちろん家具材にも利用できる。ムク材を有効利用し、木を無駄遣いできない時代の建材といえるばかりか木材を粉末や細片にして樹脂と混ぜ合わせて加工処理した建材に比し樹脂の使用料が極めて少なく環境の面からも優れた自然素材志向の時代に適合した建材として提供できる。森林資源の有効活用と木の良さを生かした健康志向の建築材料市場需要が見込まれる。また製材加工プラントとしての市場も考えられる。



タイトル
(ライセンス情報)
ムク木材をクロス積層した、ソリ・ワレ・収縮がないフローリングボード、パネリ…

特許権者   末松 政行

ライセンス情報番号 L2003005772

お問い合わせ先

末松木材工業有限会社
取締役会長 末松 政行
〒861-4403
熊本県下益城郡中央町中郡39−1
TEL:0964-46-3781 FAX:0964-46-3238


出願番号 特願平08-134258

公開番号 特開平09-295307

特許番号 特許3487531

権 利 存 続 期 間 11年3ヶ月(平28.4.30満了)

権利化情報 
出願日/平8.4.30  公開日/平9.11.18  登録日/平15.10.31 

用語解説  
幅はぎ板 ・すぎ板などで節目の少ない上質なすぎを使い1枚板ではなく縦に二枚の板を張り合わせ加工した板材
端尺材 ・利用価値が少ない切れ端などの木材
曲がり材 ・利用価値が少ない曲がった木材

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦
 

原稿作成  
鈴木 忠夫  日本アイアール株式会社 PDF