省スペースで清掃も楽な縁石一体型グレーチング |
車道の端には、路面に降った雨水を流すための側溝があり、この開口部は開閉可能な鋼製のみぞぶた(グレーチング)が設けられている。
更にその外側には、歩道と車道を区別する縁石が設けられている。
本発明は、このグレーチングと縁石とを一体化したものである。この縁石もまた鋼製の逆U字型のもので、内部が空洞のため非常に軽く、ボルトナットなどでグレーチングに取り付けられているため、清掃時には容易に大きく開放することができるので作業面積を広くし清掃作業性を向上させるものである。
縁石は車が歩道まで乗り上げてくるのを防ぐばかりでなく、通行人や自転車が不用意に車道へ飛び出すのを、防ぐ役割がある。しかし、従来の縁石がある道路で、しかも側溝が併設されている場合、道路は幅広になってしまった。本発明のような省スペース型の縁石付き側溝が登場すると、より多くの道で、縁石を設けられることになる。しかも、道を高機能にしていくときの重要なポイントが、保守時間の節減と修繕機能の簡便さであることを考えると、側溝上に中空の縁石を、ボルト締めだけで簡単に設置できることは、縁石の設置を促すことを積極的に後押しすることになる。
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ユーザー業界 | 概 要 |
土木・建築 |
●景観用グレーチング 単なるみぞぶたとしてではなく、境界表示用の突起を付け、さらにこれを景観に合わせて形や色を工夫すると良い。 |
生活・文化 |
●駐車場の車止め兼排水溝ふた 駐車場に必要な車止めの突起を、排水溝のふたに取付け、兼用する。 |
土木・建築 |
●フェンスつきの側溝のふた 区分のための縁石の突起としてではなく、もっと高くして人が乗り越えられないようなフェンスとして使うことができる。 |
関連特許 |
なし |
事業実績条件 |
・実施段階:実施有り ・技術導入時の技術指導の有無:有り ・ノウハウ提供:有り ・ライセンス制約条件について:許諾のみ |
参考情報 | 交通事故が多発している。死傷者の数は漸減しているものの、事故発生件数は逆に増加の一途である。特に、高齢者や児童の事故が相変わらず上位を占める。原因には色々な要因が挙げられているものの、結果的には防げる事故がほとんどである。縁石のような凹凸形状でもって、歩行者と車両との間に一線を引くことは、両者に注意を促し、また具体的な防護柵の役割を果たすこともあり、大変有用である。問題は、この縁石を設置する道路側の事情と予算、そして工事期間の問題である。本発明を、積極的に「縁石」を設ける方法と理解するならば、側溝にグレーチングで蓋がなされているところでは、安価に、簡単に、縁石を設置することができる。また、今後の道路整備の中で、側溝が事前になければ、側溝とともに縁石を築く手もある。道路整備事業の予算枠が削減される中で、本発明のような工夫がなされれば、生活道の整備を進めることができる。 |
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