配管とコンクリート躯体との間隙を無くして薬剤を使用しないで白蟻が生息出来ないの侵入を遮断した構造を提供する。


木造建築の白蟻被害を防ぐ手段の一方法として、地盤と接する部分や近い部分(基礎、地中梁、土間スラブ等)をコンクリート構造とする方法がある。この場合、施工条件によってはコンクリートの打継ぎ部にわずかな隙間を生じて進入路になってしまい、蟻道を作られ、水分補給路となることで、生息を許してしまうこともある。また、構造体には隙間が無くても、屋外から引き込む電気や水道などの配線・配管と構造体との境界部に隙間が生じ易く、この部分が弱点になりやすい。  本発明は基礎、地中梁、土間スラブは、通常の鉄筋コンクリート構造建築で行われる手順と要領によって一体の構造物として施工し、その際に地中梁と土間スラブの配管が貫通する箇所にはあらかじめ貫通管の一部(例えば、地中梁幅と同じ長さの管)を配筋時に設置しておいてからコンクリートを打設する。このようにして、周辺に隙間なく貫通管が埋設された一体のコンクリート体ができる。つぎに、この埋設管に接続する部分の管は、ねじ切りソケットで隙間なく連結されるので、白蟻の進入路を遮断した構造ができる。完成した管は、いわば案内管であって、ケーブル類、水道管等はこの管の中に配線・配管される。なお、土間スラブの貫通孔に電線などを通管する場合に、孔内部に防蟻剤を充填することもでき(図参照)、さらに完全な防蟻構造となる。
ユーザー業界 概  要
土木・建築
土木・建築
●小動物侵入防止
  ネズミなど特定小動物の侵入対策

土木・建築
土木・建築
●臭気、毒性ガスなどの発散防止
  臭気、毒性ガスが発生する施設から、それらの漏出を防ぐ。

土木・建築
土木・建築
●建物の遮音
  配管部からの音の漏出が問題になる場合の対策


関連特許 ・なし
事業実績条件 ・実施段階:実施有り
・技術導入時の技術指導の有無:有り
・ノウハウ提供:有り
・ライセンス制約条件について:許諾のみ
参考情報 本発明は、白蟻が屋内に侵入するのを防ぐことを目的としているが、白蟻以外の特定の動物(例えばネズミ)の場合にも対象動物に応じた配慮・工夫を講じれば応用できる。建物も住宅に限らず倉庫・工場など、侵入物が入りやすく、かつ管理がおろそかになりがちな建築物への活用の可能性がある。さらに侵入物は、動物に限らず、流体の遮断構造にも利用できる。すなわち、気密を必要とする建築物や部屋、臭気を生じる工場や倉庫、有毒ガスを発生する実験室、配管部が遮音上問題になる建物などである。  空気の遮断の場合、案内管と その中のケーブルや管との間隙を封じなければならないけれど、原案の忌避剤を充填する部分など、シール材を充填しやすい箇所で行えばよい。  なお、特許3169631も同じ目的のものであり、ライセンス可能である。



タイトル
(ライセンス情報)
建物床下の防蟻構造とその施工方法

特許権者   株式会社新洋

ライセンス情報番号 L2001010142

お問い合わせ先
〒 901-2101
   沖縄県浦添市字西原745-1
   株式会社新洋
     代表取締役会長
      新垣 守信
      TEL:098-879-1721
      FAX:098-876-2696

出願番号 特願平10-214200

公開番号 特開2000-045411

特許番号 特許2996395

権 利 存 続 期 間 14年9ヶ月
(平30.7.29.満了)

権利化情報 
出願日/平10.7.29  公開日/平12.2.15  登録日/平11.10.29 

用語解説  
忌避剤 ・いたずらする動物を寄せ付けない薬剤
防蟻剤 ・シロアリが建築物へ到達するのを阻止するために土壌に散布したりするアリ駆除剤
ねじ切りソケット ・鋼管やプラスチック管を接続する部品
地中梁 ・独立基礎をつなぐように配置された構造体。基礎構造の一部ともいえる。

参考情報  
特許流通アドバイザーによる推薦

原稿作成  
平井 利一  株式会社 ベンチャーラボ PDF