金属短細線を分散した熱電材料およびその作製方法 |
熱を電気に変換する熱電材料の性能を向上するには、熱起電力(ゼーベック係数)と電気伝導率を大きくし、熱伝導率を小さくすればよいが、この両立は困難であった。本発明は、マグネシウムーシリコン化合物熱電材料に金属の短細線を均一に分散させ、他の物性を低下させずに電気伝導率を向上した。さらに金属細線による繊維強化により、従来は脆い材料として知られる熱電材料の高強度化が図られ、用途が拡大する。マグネシウムとシリコンは機械的合金化処理により化合させ、その粉末を金属細線と混合して焼結体として成形する。 |
ユーザー業界 | 概 要 |
電気・電子 |
●ゴミ焼却炉、高炉、セメントキルンなどの廃熱回収発電 廃熱の高温部分を利用して発電する熱電発電設備に利用すれば、従来よりも発電能力が高くできる。また、強度も高いので、設計の自由度が増し、補強材の使用量を減らすことが出来て経済的な設備を実現できる。 |
輸送 |
●自動車廃熱利用発電 エンジンの排気熱、燃料電池の廃熱を利用して発電すれば、燃料経済性と発電能力を向上できる。繊維強化により強度が高いので、振動の激しい車載用には特に適しており、エンジンに近接する高温部に装着できる。 |
生活・文化 |
●家庭用ガス機器による発電 家庭用ガス湯沸し器、風呂釜、ファンヒーターなどには、点火用、制御用、ファン駆動用電源として、乾電池や交流電源を使用することがあるが、廃熱を利用して発電すれば、電池交換や電線の引き回しが不要になり、設置場所の自由度が増し、使い勝手も向上する。 |
関連特許 | ・なし |
|
事業実績条件 |
・実施段階:実証実験レベル ・技術導入時の技術指導の有無:比較的低い対価で技術指導を受けられる。 ・ノウハウ提供:十分に享受できる。 ・ライセンス制約条件について:非独占の通常実施権のみ可能で、その他の制約無し。 |
|
参考情報 | 本発明の実用化により、電子分野での安価かつ高性能な熱電素子の供給が期待できる。 |
|
||||||||
|
|
|||||||
|
|
|||||||
|
||||||||
|