吸放湿性多孔質構造体およびその製造方法


本発明は、自律的調湿機能を持つ多孔質構造体とその製造方法に関する。直径2〜50nmの細孔を有するシリカゲル、メソポーラスシリカなどの多孔質粉末にシリカゾルを混合し、板状などに成形後、乾燥固化する。焼結しないので製造工程が省エネルギーである。細孔内で生ずる毛管凝縮現象によって、外部からエネルギーを与えることなく、自律的に湿度を調整できる。乾燥固化する際の収縮によるひび割れや表面の凹凸を防止するために、繊維を混合しても良い。
ユーザー業界 概  要
土木・建築
土木・建築
●自律調湿建材
内壁や天井材料として使用すれば、エアコンや除湿機を使用せずに、押入、クローセットなど湿度が高くなりやすい場所の湿度を自律的に調整できる。材料の多孔質粉末としては、シリカゲル、メソポーラスシリカ、選択溶解法カオリナイト、多孔質ガラス粉末、珪藻土、水酸化アルミニウム脱水物、アロフェン、ピラードクレーなどが使用できる。強度が必要な場合は、適宜な長さのパルプやガラス繊維を添加すれば良い。

生活・文化
生活・文化
●美術品、書籍などの保管庫
貴重な絵画、彫刻などの美術品、古書籍、切手、文化財の保管庫に使用すれば、強度、吸湿性能共に優れた特性により、安価で大型の保管庫が作れ、しかも外部エネルギーを使用しないので、維持運転のコストがかからない。

●除湿用シート
押入やタンスの底に敷く除湿用シートに使用すれば、強度もあり、表面も滑らか、吸湿性能が優れているので、高性能のシートになる。


関連特許 ・なし
事業実績条件 ・実施段階:製品レベル
・技術導入時の技術指導の有無:比較的低い対価で技術指導を受けられる。
・ノウハウ提供:十分に享受できる
・ライセンス制約条件について:独占的通常実施権、専用実施権、購入可能(他の制約あり)
参考情報 本発明は技術的に比較的簡便であり、従って技術移転に適した案件であるものと考えられる。


タイトル
(ライセンス情報)
吸放湿性多孔質構造体およびその製造方法

特許権者 独立行政法人産業技術研究所

ライセンス情報番号 L2001000331

お問い合わせ先
〒 462-8510   愛知県名古屋市北区平手町1
名古屋工業技術研究所 産学官連携推進センター
特許担当 中田
TEL:052-911-2116  FAX:052-981-1136

特許番号/ 公開番号 特許2972883
特開平12−104353

権 利 存 続 期 間 17年3ヶ月(平30.9.30満了)

権利化情報  出願日/平10.9.30 公開日/平12.4.11 登録日/平11.9.3