義歯とその取付けアタッチメント(台歯への着脱が行い易く一旦装着すると外れ難い上に通常の咬合力で長期間咬合可能で義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与え更には強力な咬合力によってあらゆる食材を咀嚼し得る義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000539
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2022-149627
出願日 2022/3/3
出願人 河北 正
公開番号 特開2023-129221
公開日 2023/9/14
登録番号 特許第7224581号
特許権者 河北 正
発明の名称 義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 支台歯は残根上面に固定可能で磁石の磁気引っ張り力で密着可能に形成された磁性部材の円板状キーパーを厚さ方向一部嵌め込み固定可能になった皿型のキーパーホルダーを介して残根上面に取付け、義歯は磁石収容ハウジングを収容するハウジング収容凹み部が形成される。
目的 支台歯への着脱が行い易く、かつ一旦装着すると外れ難い上に、通常の咬合力で長期間咬合可能とすることで義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与え、更には強力な咬合力によってあらゆる食材を咀嚼し得る高性能な義歯とその取付けアタッチメントを提供することにある。
効果 咬合度合いに応じて粘膜に沈下する義歯床に粘膜から加わる圧縮反発力が大きくなるに従い、磁石が磁石収容ハウジング内を義歯の人工歯側に移動し、咬合力が最も大きくなって義歯床がこれに密着した粘膜から受ける圧縮反発力と釣り合って義歯床の粘膜への沈下を停止した際、磁石と磁石収容ハウジングの内部の人工歯側の部分との間に一定の空間が確保されることで、咬合に伴う義歯の複雑な動きが支台歯に機械的影響を与えることなく、支台歯自体をその役割を維持しながら長期間に亘って残存させ、義歯自体についても破損させずに長期間使用できる。
技術概要
サーベヤーによって保持可能なキーパー取付けハンドリングピンが、円板状のキーパーの中央部分から立設しており、キーパー取付けハンドリングピンを所定長さだけ残して切断すると、このピンがハウジング取付け位置・姿勢調整ピンとしての役目を果たすようになっており、キーパーホルダーの上面の凹み部にキーパーを、ハウジング取付け位置・姿勢調整ピンの形態をなして突出した状態で支台歯の残根に固定可能な構造を有しており、磁石収容ハウジング内に磁石と重ねた状態で収容可能な厚み及び外径を有する位置決め調整用円板であって、キーパー挿通孔から脱落することのない寸法・形状を有し、磁石収容ハウジングをハウジング収容凹み部に収容した状態でハウジング収容凹み部の開口部側に配置するように磁石収容ハウジング内に収容されるようになっており、その軸線方向中心部には、切断後に一部残存した状態でキーパーから上側に突出するハウジング取付け位置・姿勢調整ピンを挿入可能な円板仮取付け用貫通孔を中心軸線に沿って有した位置決め調整用円板を有している。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(一時金) 【要】 
対価条件(ランニング) 【要】 
希望譲渡先(国内) 【可】 
希望譲渡先(国外) 【可】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても歯周病などによって歯根膜が健全でない場合は、負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事ができず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これだと例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなってしまう。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れ易くなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な応力がかかったり長期間の使用による疲労破壊が起こてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲を招く虞もある。 一方、クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも行われている。しかしながら、インプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩んでしまう。また特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せてしまっていたりすると、無理してインプラントを埋め込むとその一部が歯の根元の神経を傷つけ、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じてしまう。しかしながら本特許の義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決することができ、高齢者でも十分な咬合力で食べ物をしっかり咬合しながら咀嚼でき、様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下し、食事の時間を楽しみ人生100年時代のクオリティー・オブ・ライフを向上可能とする。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第7153298号
登録番号2 特許第6800398号
登録番号3 特許第6800399号
登録番号4 特許第6990493号
登録番号5 特許第6598275号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 磁石収容ハウジングの蓋カバーを外すことで内向きフランジに向かって位置決め調整用円板を挿入でき、磁石を位置決め調整用円板に重なるように磁石収容ハウジング内に挿入し再度蓋カバーをハウジング本体の開口部に被せ磁石と蓋カバーとが接触しながら蓋カバーをハウジング本体に密着固定し、キーパー面から突出するハウジング取付け位置・姿勢調整ピンをキーパー挿通孔の略中心部に現れた位置決め調整用円板の円板仮取付け用貫通孔に挿入させながら磁石収容ハウジングをキーパーの上に載せて円板仮取付け用貫通孔にハウジング取付け位置・姿勢調整ピンが入り込んだまま磁石収容ハウジングをキーパー上面に載せた状態を維持し、磁石収容ハウジングのハウジング本体のキーパー挿通孔を利用して位置決め調整用円板を粉砕して磁石収容ハウジング内から取り除くことで磁石のみが再び磁石収容ハウジング内に残り、磁石収容ハウジングをハウジング収容凹み部に挿入した状態で脱落しないように両者を結合させ、キーパーの上面から突出したハウジング取付け位置・姿勢調整ピンの残りを切断してキーパーの上面が義歯のキーパー挿通孔から露出する磁石と磁気引っ張り力を介して密着結合する。
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