義歯とその取付けアタッチメント(台歯への着脱が行い易く一旦装着すると外れ難い上に通常の咬合力で長期間咬合可能で義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与え、更には強力な咬合力によってあらゆる食材を咀嚼し得る義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000538
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2022-033039
出願日 2022/3/3
出願人 河北 正
公開番号 特開2023-128601
公開日 2023/9/14
登録番号 特許第7153298号
特許権者 河北 正
発明の名称 義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 磁石の磁気引っ張り力によって義歯を支台歯に装着可能となっており、支台歯は、残根の上面に固定可能となりかつ残根の上面に磁石の磁気引っ張り力によって密着結合可能な磁性部材からなるキーパーを残根の上面に取り付ける義歯とその取付けアタッチメント。
目的 磁石の磁気引っ張り力によって義歯を支台歯に装着可能となっており、支台歯は、残根の上面に固定可能となりかつ残根の上面に磁石の磁気引っ張り力によって密着結合可能な磁性部材からなるキーパーを残根の上面に取り付ける構造によって、台歯への着脱が行い易く、かつ一旦装着すると外れ難い上に、通常の咬合力で長期間咬合可能とすることで義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与え、更には強力な咬合力によってあらゆる食材を咀嚼し得る高性能な義歯とその取付けアタッチメントとする。
効果 支台歯への着脱が行い易く、かつ一旦装着すると外れ難い上に、通常の咬合力で長期間咬合可能とすることで義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与え、更には強力な咬合力によってあらゆる食材を咀嚼し得る高性能な義歯とその取付けアタッチメントを提供することができると共に、咬合に伴う義歯の複雑な動きが支台歯に機械的影響を与えることなく、支台歯自体をその役割を維持しながら長期間に亘って残存させることができると共に、義歯自体についても破損させずに長期間使用できる。
技術概要
義歯は、義歯床の粘膜と接する底面側の長手方向所定位置に支台歯の粘膜に対して突出した部分を挿入保持するための有底のハウジング収容凹み部が形成されており、かつハウジング収容凹み部には、磁石を所定方向に移動可能に収容する磁石収容空間を有した磁石収容ハウジングが備わり、磁石収容ハウジングの義歯床の底面から露出した部分には、義歯を支台歯に装着するにあたって、磁石が磁石収容ハウジングから脱落するのを防止する内向きフランジが形成され、磁石収容ハウジング内の磁石は、義歯を支台歯に装着した状態において、義歯の義歯床の粘膜との密着面側と磁石収容ハウジングの上部に位置する人工歯の先端側とを結ぶ方向に沿って自由に移動可能となるように収容されており、磁石収容ハウジングの内向きフランジによって囲まれた部分は、義歯を支台歯に装着した際にキーパーを磁気引っ張り力によって磁石に直接密着させると共に、義歯を支台歯に装着して咬合した際にキーパーの磁石との密着面側の少なくとも一部が磁石収容ハウジングの内部に進入可能なキーパー挿通孔として形成されている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(一時金) 【要】 
対価条件(ランニング) 【要】 
希望譲渡先(国内) 【可】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても歯周病などによって歯根膜が健全でない場合は、負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行うことはできず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れやすくなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な応力が加わったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬ怪我となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んで異物の誤飲を招く虞もある。 一方クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩んでしまう。また特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せてしまっていたりする場合、無理してインプラントを埋め込むと埋め込んだ部分の一部が歯の根元の神経を傷つけてしまい、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題が生じる。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決することができ、十分な咬合力で様々な食べ物を十分に咬合しながら咀嚼して嚥下し、人生100年時代の高齢者にとって食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能になる。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第7224581号
登録番号2 特許第6800398号
登録番号3 特許第6800399号
登録番号4 特許第6990493号
登録番号5 特許第6598275号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 義歯の義歯床の底面において露出する磁石収容ハウジングのキーパー挿通孔をキーパーに近づけることで磁石の磁気引っ張り力の作用により磁石とキーパーを密着固定させて義歯を支台歯に対して正しい取付け位置に案内しながら義歯を支台歯に装着し、義歯の義歯床の底面全体が唾液層を介して密着することで生じる密着力と相俟って義歯の支台歯に対する装着状態を維持するようになっており、咬合力が義歯の義歯床の底面全体を粘膜に沈下させると共に、キーパーに磁石の磁気引っ張り力で結合した磁石のキーパーとの結合部分をキーパー挿通孔から磁石収容ハウジング内に進入させることで、磁石を磁石収容ハウジング内において義歯の磁石収容ハウジングの上部に位置する人工歯側に移動させ、 咬合度合いに応じて、粘膜に沈下する義歯床に粘膜から加わる圧縮反発力が大きくなるに従って、磁石が磁石収容ハウジング内を義歯の人工歯側に更に移動させ、咬合力が最も大きくなって義歯の義歯床がこれに密着した粘膜全体から受ける圧縮反発力と釣り合って義歯床の粘膜への沈下動作を停止した際に、磁石と磁石収容ハウジングの内部の磁石と対向する人工歯側の部分との間には一定の空間が確保されている。
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