義歯とその取付けアタッチメント(支台歯への着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えることが可能な義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000537
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2020-204673
出願日 2020/12/10
出願人 河北 正
公開番号 特開2022-092101
公開日 2022/6/22
登録番号 特許第6990493号
特許権者 河北 正
発明の名称 義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 残根部に固定部材を用いて歯係合用突出部を取り付けて支台歯とし、義歯係合用突出部を挟む第1のラッチ係合部の第1の弾性押圧力及び2のラッチ係合部の第2の弾性押圧力を義歯係合用突出部の周面であり義歯床の延在する周方向対向する位置の係合凹み部に作用させる。
目的 支台歯収容用凹み部の内周面の対向位置には第1及び第2のラッチ係合部を備え、義歯係合用突出部には第1の係合力受け部と第2の係合力受け部を備えることで支台歯への着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えることが可能な義歯とその取付けアタッチメントとする。
効果 義歯の咬合時に生じる咬合力を義歯床全体が歯肉を押し潰すことで生じる歯肉からの圧縮反発力と相殺することで、義歯係合用突出部がその軸線方向と略直交する方向に略均等な第1の弾性押圧力と第2の弾性押圧力を受け続け、咬合中においても義歯を支持する一本の支台歯をその周面の周方向対向する2箇所から略均等な弾性押圧力で挟み続けて、咬合中に義歯の支台歯への装着状態を維持すると共に、義歯装着者が義歯を咬合した際に発生する咬合力を義歯の義歯床全体が歯肉を押し潰すことで生じる歯肉からの圧縮反発力で受け持つ。
技術概要
義歯は、義歯床の歯肉と接する底面側の長手方向所定位置に支台歯を挿入保持するための有底の支台歯収容用凹み部が備わり、支台歯収容用凹み部の内周面の対向位置には第1及び第2のラッチ係合部がそれぞれ備わり、アタッチメントは、支台歯を形成するために残根部に取り付けられかつ第1及び第2のラッチ係合部にそれぞれ係合する第1の係合力受け部と第2の係合力受け部が形成された義歯係合用突出部と、義歯係合用突出部を残根部に固定する固定部材からなり、残根部に固定部材を用いて歯係合用突出部を取り付けることで支台歯を形成するようになっており、義歯係合用突出部を挟んでこれに両側から第1及び第2の合力受け部に作用する第1のラッチ係合部の第1の弾性押圧力及び2のラッチ係合部の第2の弾性押圧力と、義歯の義歯床が歯肉に密着する際に生じる密着力によって義歯の支台歯に対する取付け状態を維持し、第1及び第2の係合力受け部は、それぞれ義歯係合用突出部の周面でこの周方向対向する位置でありかつ義歯床の延在する方向に合った周方向対向する位置に係合凹み部として形成されている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(一時金) 【要】 
対価条件(ランニング) 【要】 
希望譲渡先(国内) 【可】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても歯周病などによって歯根膜が健全でない場合、負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行えず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れ易くなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要してしまう。 またクラスプの一部に極端な力がかかったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲を招く虞もある。 一方クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩んでしまう。また特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せていたりすると、無理してインプラントを埋め込むと埋め込んだ一部が歯の根元の神経を傷つけ、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じてしまう。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決し、十分な咬合力で食べ物をしっかりと咬合しながら咀嚼でき、人生100年時代の高齢者にとって様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下でき食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能とする。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第6800399号
登録番号2 特許第6800398号
登録番号3 特許第6722420号
登録番号4 特許第6982211号
登録番号5 特許第6906115号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 義歯装着者が咬合した際に、第1のラッチ係合部と第2のラッチ係合部が、第1の係合力受け部と第2の係合力受け部から外れて義歯係合用突出部の周面上の残根部側近傍に移動すると共に、咬合力の大きさに応じて、第1のラッチ係合部と第2のラッチ係合部が、第1の弾性押圧力と第2の弾性押圧力によって義歯係合用突出部をその周方向対向する2箇所において挟み込みながら、義歯係合用突出部の周面上を残根部側に向かって義歯係合用突出部の長手方向中心軸線に合わせて更に移動可能となっていると共に、義歯係合用突出部が、支台歯の軸線方向と略直交する方向であって互いに向かい合う方向に第1の弾性押圧力と第2の弾性押圧力を受け続けることで、咬合中においても義歯を支持する一本の支台歯を第1の弾性押圧力と第2の弾性押圧力で挟み続けて義歯の支台歯への装着状態を維持するようになることを可能とすることで、支台歯への着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えることが可能な義歯とその取付けアタッチメントを実現している。
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