遊離端義歯とその取付けアタッチメント(義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える義歯とその取付けアタッチメントを提供する義歯とその取付けアタッチメント)
- 開放特許情報番号
- L2024000536
- 開放特許情報登録日
- 2024/3/19
- 最新更新日
- 2024/3/19
基本情報
出願番号 | 特願2021-070049 | ||||||
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出願日 | 2021/4/17 | ||||||
出願人 | 河北 正 | ||||||
公開番号 | |||||||
公開日 | 2022/10/27 | ||||||
登録番号 | |||||||
特許権者 | 河北 正 | ||||||
発明の名称 | 義歯とこの義歯を支台歯に取り付ける取付けアタッチメント | ||||||
技術分野 | 生活・文化、機械・加工、その他 | ||||||
機能 | 安全・福祉対策、機械・部品の製造、その他 | ||||||
適用製品 | 遊離端義歯の一端部から突出部が突出形成され端部は自由端部となって、アタッチメントは、歯冠に被さる金属冠と、この周面に備わり、義歯側取付けアタッチメントとの係合用凹み部を有した磁性材からなる係合受け用磁性体部材を備える義歯とその取付けアタッチメント。 | ||||||
目的 | 支台歯への着脱が行い易く、かつ遊離端義歯を支台歯に取り付けた状態で義歯装着者がある程度の咬合力で咬合していくと、突出部が係合用凹み部内を支台歯基端側に向かってスライド移動していき、これに合わせて遊離端義歯の義歯床が粘膜に押し付けられながら粘膜に対して沈下し、この沈下度合いに応じて遊離端義歯の義歯床が粘膜から受ける圧縮反発力が大きくなり、やがてはその反発力が咬合力と釣り合って遊離端義歯の粘膜に対する更なる沈下を停止させることができる義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える。 | ||||||
効果 | 義歯を支台歯に取り付けた状態で義歯装着者がある程度の咬合力で咬合していくと、突出部が係合用凹み部内を支台歯基端側に向かってスライド移動していき、これに合わせて遊離端義歯の義歯床が粘膜に押し付けられながら粘膜に対して沈下し、この沈下度合いに応じて遊離端義歯の義歯床が粘膜から受ける圧縮反発力が大きくなり、やがてはその反発力が咬合力と釣り合って遊離端義歯の粘膜に対する更なる沈下を停止させる。 | ||||||
技術概要![]() |
義歯側取付けアタッチメントは、義歯の延在方向において義歯が支台歯に取り付けられる一方の端部近傍に収容配置された磁石と、磁石の長手方向一方の端部側に配置され、支台歯側取付けアタッチメントに備わる係合用凹み部に着脱自在に嵌合する突出部を備え、義歯を係合受け用磁性体部材の係合用凹み部に対して義歯の義歯床に対向する粘膜に沿って押し付けたり引っ張ったりすることで突出部を係合用凹み部に対して着脱可能に係合させるようになっており、係合受け用磁性体部材は、義歯を支台歯から外した際に、係合受け用磁性体部材の外部への露出部分となる外表面が、略平面部と、曲面部と、これらの各面をつなげる鋭利な突起状をなさない曲面状の連続領域とで構成され、突出部も磁性材でできており、磁石によって突出部自体も磁性を帯びて磁力を発生させるようになっており、係合用凹み部は、係合受け用磁性体部材が支台歯の一部をなす状態において支台歯の先端側と基端側の双方をそれぞれの端部とする溝形状を有するように形成されている。 | ||||||
イメージ図 | |||||||
実施実績 | 【無】 | ||||||
許諾実績 | 【無】 | ||||||
特許権譲渡 | 【否】 | ||||||
特許権実施許諾 | 【可】
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アピール情報
アピール内容 | (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても、歯周病などによって歯根膜が健全でないと負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行えず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れやすくなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な力が加わったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲による思わぬ体調不良を招く虞もある。 一方クラスプを利用する代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩む。また特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せてしまっていたりすると、無理してインプラントを埋め込むとこの一部が歯の根元の神経を傷つけてしまい、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じてしまう。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決でき、十分な咬合力で食べ物をしっかりと咬合しながら咀嚼することができ、人生100年時代の高齢者に取って様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下し食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能にする。 |
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登録者情報
登録者名称 | |
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その他の情報
その他の提供特許 |
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関連特許 |
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追加情報 | 突出部は球状体をなし、突出部が、係合用凹み部の開口部を介して係合用凹み部内に一旦入り込んだ後においては、突出部が所定の範囲でボールジョイントと同様の原理で動くことができるように係合用凹み部の溝の幅と深さが出部の外径よりも僅かに大きく形成され、これによって、突出部が係合用凹み部内に一旦入り込んだ後においては、突出部は、溝状をなす係合用凹み部の長手方向にスライド移動可能となっていると共に、このスライド移動動作の最中においても、突出部とこの一部に備わる結合部とで形成される軸線方向が、ボールジョイントと同様の原理で一定の角度範囲内で常に自由に動くことができるようになっており、これによって、咬合時に生じる咬合力を義歯の義歯床が歯肉に押し付けられる際に生じる反発力を相殺されて支台歯側に過大のモーメントが発生する事なく、支台歯及びこれに装着される義歯とその取付けアタッチメント長期にわたって使用し続けることを可能とする。 |