遊離端義歯とその取付けアタッチメント(義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える義歯とその取付けアタッチメントを提供する義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000531
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2019-194764
出願日 2019/10/25
出願人 河北 正
公開番号 特開2021-065554
公開日 2021/4/30
登録番号 特許第6777801号
特許権者 河北 正
発明の名称 遊離端義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 一本の支台歯に一端が取り付けられるようになった遊離端義歯とその取付けアタッチメントで、義歯の着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えながら長期に亘って使い続けることが可能な遊離端義歯とその取付けアタッチメント。
目的 咬合時に遊離端義歯に対して作用する咬合力に合わせて、遊離端義歯の一端に備わる凹み部を支点として他端を自由端としながら、咬合力が作用する範囲内において遊離端義歯自体が動き、咬合時に遊離端義歯が咬合力の作用する方向に合わせて遊離端義歯の義歯床の底部が、義歯床を介して歯肉に押し付けられることで生じる歯肉からの圧縮反発力によって突出部や収容凹み部に強度上の許容範囲を超える機械的応力を生じさせることなく咬合力を吸収しながら咬合可能とする。
効果 咬合力の作用する方向の変化に応じて、突出部の外周面の少なくとも一部が収容凹み部の内周面の少なくとも一部に直接接触しながら互いの相対的接触状態を常に変化させ、咬合力の作用方向が上下方向のみならず前後方向や左右方向に変化することに基づいて遊離端義歯に生じる曲げモーメントのみならずねじりモーメントが発生しても義歯床が歯肉に押し付けられた際に生じる歯肉からの反発力と、突出部の外周面と収容凹みの内周面との間の直接接触部に生じる係合力を介してこれらのモーメントを支台歯に直接作用させないようにしている。
技術概要
残存歯に被せられることで支台歯を形成する金属冠であって、遊離端義歯を支台歯に取り付けた状態で見て、金属冠の周面の所定位置から遊離端義歯の支台歯と対向する端部側に突出した突出部を有する金属冠と、金属冠の突出部に一端が取付け取り外し可能な遊離端義歯からなり、金属冠の突出部は、磁性体からなる略球状体と、略球状体と金属冠との接続部をなす固定部を有し、固定部は、金属冠内に配置された埋め込み固定部と、埋め込み固定部と一端が結合され金属冠の表面から露出して略球状体を接続した接続固定部からなり、遊離端義歯の金属冠と対向する一端側には、略球状体が出し入れ可能に収容される収容凹み部が形成されると共に、収容凹み部の近傍であって収容凹み部より遊離端義歯の他端側に位置するように離端義歯の内部に設けられた磁石とを有し、略球状体は、略球状体の外周面が収容凹み部の内周面に係合しながら、収容凹み部内に磁気引っ張り力で留まることで、遊離端義歯の義歯床の底部が歯肉の表面に接した状態で遊離端義歯が支台歯に取り付けられるようになっている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(ランニング) 【要】 
希望譲渡先(国内) 【可】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても、歯周病などによって歯根膜が健全でない場合は負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行えず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れやすくなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な応力がかかったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲を招く虞もある。 一方クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩む。また、特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せていたりすると、無理してインプラントを埋め込むと埋め込んだ部分の一部が歯の根元の神経を傷つけてしまい、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じてしまう。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決でき、十分な咬合力で食べ物をしっかりと咬合しながら咀嚼し、人生100年時代の高齢者にとって様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下でき食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能にする。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第6598267号
登録番号2 特許第6800398号
登録番号3 特許第6800399号
登録番号4 特許第7153298号
登録番号5 特許第7224581号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 遊離端義歯は、咬合時に咬合力が義歯本体に作用した際、義歯床の支台歯と反対側の端部が歯肉に押し付けられて動かなくなるまで、凹み付き係合部に嵌合した突出部を回転中心として動くようになっており、これによって支台歯に対する遊離端義歯の動きは、咬合に際して遊離端義歯が歯肉から受ける反力が最大限に達したときにおいて初めて遊離端義歯のそれまでの動きを止めるようになっており、磁石は、遊離端義歯の内部において離端義歯の延在方向に合わせて延在するように収容配置され、その表面は遊離端義歯の使用中に遊離端義歯の外部に露出することがなく、かつ、遊離端義歯の内部に配置された磁石の配置状態に基づく磁気引っ張り力を遊離端義歯の長手方向に合致して磁性材からなる突出部に作用する構造を有し、これによって、磁石の磁気引っ張り力が磁性体からなる略球状体に作用することで、義歯装着者の咬合動作に伴って遊離端義歯が支台歯に対してその向き合う姿勢の変化中に常に支台歯と遊離端義歯との間であってこれらの歯並び方向の隙間を最小にするように磁気引っ張り力が作用するようになっている。
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