中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメント(義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える義歯とその取付けアタッチメントを提供する義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000530
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2019-146892
出願日 2018/12/25
出願人 河北 正
公開番号 特開2020-103870
公開日 2020/7/9
登録番号 特許第6722420号
特許権者 河北 正
発明の名称 中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 中間欠損歯用義歯を挟んだ状態で支持する2本の支台歯の歯根膜が健全な状態を保たず傷んでいる義歯装着者用のものであって、義歯の着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメント。
目的 支台歯への着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えることが可能な中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメントであって、強く咬合した状態において中間欠損歯用義歯の義歯床を介して義歯自体が歯肉を圧迫することで、咬合力によって支台歯の歯根膜が押し潰されるのを防止するようになっている。また中間欠損歯用義歯の中に十分な大きさの磁石を収容できるので、中間欠損歯用義歯を支台歯に装着するとその後しっかりとした保持力を発生させるように磁力を支台歯の磁性体に及ぼす。
効果 中間欠損歯用義歯に備わる各磁石が、これら各磁石のそれぞれの近くに備わる金属冠の凸条突出部に磁気引っ張り力を及ぼすことで中間欠損歯用義歯が2本の支台歯から外れないようにし、2本の支台歯の間で磁気引っ張り力によって保持されながら2本の支台歯の歯根部と歯先側を結ぶ軸線方向に対してそれぞれ所定の量だけ平行移動できるように、金属冠の凸条突出部が中間欠損歯用義歯の凸条摺動係合部内で摺動可能となっているので、義歯の着脱が行い易く、かつ義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与えることができる。
技術概要
中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメントは、中間欠損歯用義歯を挟んだ状態で支持する2本の支台歯の歯根膜が健全な状態を保たず傷んでいる義歯装着者用のものであって、取り付けアタッチメントは、各支台歯に被せる金属冠と、金属冠の周囲の所定位置に設けられ金属冠を支台歯に被せた状態で金属冠の周面において支台歯の基端部から先端部に向けて延在する磁性材からなる凸条突出部を有し、中間欠損歯用義歯は、少なくとも一本の義歯本体と、義歯本体が取付けられた義歯床と、中間欠損歯用義歯をこの両端に位置する各支台歯に取り付ける凸条摺動係合部であって、中間欠損歯用義歯を支台歯に取り付けた際に、各支台歯に被せる金属冠に備わる凸条突出部が摺動可能な状態で嵌り込む凸条摺動係合部と、中間欠損歯用義歯の両端近傍であって2本の支台歯との結合部側の内部にそれぞれ収容された磁石とを備え、凸条突出部が凸条摺動係合部に係合することで、中間欠損歯用義歯が2本の支台歯に結合すると共に、中間欠損歯用義歯の義歯床が歯肉に接触することで、中間欠損歯用義歯を2本の支台歯に取り付けるようになっている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(一時金) 【要】 
対価条件(ランニング) 【要】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため、健全な歯根膜では負担可能であっても、歯周病などによって歯根膜が健全でないと負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行うことはできず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れやすくなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な力がかかったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲を招く虞もある。 一方クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩んでしまう。また特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せていたりすると、無理してインプラントを埋め込むと埋め込んだ部分の一部が歯の根元の神経を傷つけてしまい、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じてしまう。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決することができ、十分な咬合力で食べ物をしっかりと咬合しながら咀嚼し、人生100年時代の高齢者にとって様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下でき食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能とする。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第6598275号
登録番号2 特許第6609394号
登録番号3 特許第6598267号
登録番号4 特許第6982211号
登録番号5 特許第6800399号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 咬合時に中間欠損歯用義歯が、歯肉に押し付けられることで中間欠損歯用義歯及びこの両端の支台歯に加わる対向する咬合力を受け、かつ咬合力を受けて義歯床が歯肉に対して沈下した状態において、義歯床全体が歯肉が受ける反発力によって、各凸条突出部は凸条摺動係合部の義歯本体側端部に当たらずに、両者が離間しており、強く咬合した状態においても両者が離間しており、中間欠損歯用義歯の義歯床を介して義歯自体が歯肉を圧迫することで、咬合力によって支台歯の歯根膜が押し潰されるのを防止するようになっている。また中間欠損歯用義歯の中に十分な大きさの磁石を収容できるので、それなりの磁力を支台歯の磁性体に及ぼすことが可能となり、義歯を装着した際、しっかりした保持力で中間欠損歯用義歯を支台歯に取り付けておくことができる。そして義歯装着者に咬合中ずっと安心感を与えながら十分な咬合力で食べ物を噛み砕くことができ、肉や小骨を含んだ魚なども十分に咀嚼しながら食べることができ、バランスの良い食生活を送ることが可能となる。
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