中間欠損歯用義歯とその取付けアタッチメント(義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を与える義歯とその取付けアタッチメントを提供する義歯とその取付けアタッチメント)

開放特許情報番号
L2024000529
開放特許情報登録日
2024/3/19
最新更新日
2024/3/19

基本情報

出願番号 特願2019-115932
出願日 2019/6/21
出願人 河北 正
公開番号 特開2021-000287
公開日 2021/1/7
登録番号 特許第6609394号
特許権者 河北 正
発明の名称 義歯とその取付けアタッチメント
技術分野 生活・文化、機械・加工、その他
機能 機械・部品の製造、安全・福祉対策、その他
適用製品 インプラント又は残根部を義歯支台部(以下、適宜単に「義歯支台部」とする)として利用してこのインプラント又は残根部に無理な力を加えることなく取付け可能な中間欠損歯用義歯及びその取付けアタッチメントである。
目的 中間欠損歯用義歯の内部に備わった支持部材収容保持部と義歯支持部が互いに係合することと、中間欠損歯用義歯の中に十分な大きさの磁石を収容可能とすることで、それなりの磁力を支台歯の磁性体に及ぼすことが可能となり、義歯を装着した際、しっかりした保持力で中間欠損歯用義歯を支台歯に取り付けておくことができることを利用して、最低限度のインプラントの構造か、インプラントを用いずに残根部を有効活用して欠損歯に簡単かつ確実に取付け可能な廉価な義歯とその取付けアタッチメントを提供する。
効果 中間欠損歯用義歯の内部に備わった支持部材収容保持部と義歯支持部が互いに係合することと、中間欠損歯用義歯の中に十分な大きさの磁石を収容可能とすることで、それなりの磁力を支台歯の磁性体に及ぼすことが可能となり、義歯を装着した際、しっかりした保持力で中間欠損歯用義歯を支台歯に取り付けておくことができる。そして最低限度のインプラントの構造を利用するか、若しくはインプラントを用いずに残根部を有効活用して欠損歯に簡単かつ確実に取り付けることができる廉価な義歯とその取付けアタッチメントとすることができる。
技術概要
取付けアタッチメントは、インプラント又は残根部に装着される磁性部材からなる義歯支持部と、中間欠損歯用義歯の両端部に設けられ義歯支持部を収容した状態で保持する支持部材収容保持部を有し、支持部材収容保持部は、歯肉側に義歯取付け及び取外し用の開口部が形成された磁性体収容部と、磁性体収容部に隣接し、かつ義歯支持部と反対側になる中間欠損歯用義歯内に埋め込まれ磁性体収容部に収容された義歯支持部に磁気吸引力を及ぼすことで義歯の装着状態を保つ磁石と、磁性体収容部に収容された義歯支持部に弾性力を利用して係合することで義歯支持部を磁性体収容部内に留める磁性体係合部を有し、義歯支持部は、インプラント又は残根部の上面から突出した状態で備わっている。義歯支持部の周囲の少なくとも一部と、磁性体収容部の内周壁の少なくとも一部のそれぞれに摺動面が形成され、各摺動面によって歯支持部が磁性体収容部内を磁性体収容部の開口部と中間欠損歯用義歯の人工歯側との間で摺動可能となっている。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
対価条件(一時金) 【要】 
対価条件(ランニング) 【要】 

アピール情報

アピール内容 (本特許に関する義歯とその取付けアタッチメントの従来には見られない優位点)
咬合力は、約3MPa〜約9MPa(1平方cm当たり平均30kg〜90kg(1平方m当たり300トン〜900トン))と極めて大きい。そのため健全な歯根膜では負担可能であっても、歯周病などによって歯根膜が健全でないと負担過剰となって咬合時に痛みが生じる。更に歯根膜が損傷されて抜歯となる場合も多い。咬合時に痛みを感じながらでは日常生活で正常な食事を行うことはできず、クオリティー・オブ・ライフの点で深刻な問題になる。また近年の高齢化社会の到来に合わせて義歯の装着やインプラントを埋め込む機会や必要性が急速に増加している。 しかしながら義歯を装着する場合、残存した歯にクラスプという金具を嵌め込んで固定しなければならない。これによると例えば会話中に口を大きく開けて思わず笑った際に支台歯に鈎合しているクラスプの金属部分が歯の隙間から見えてしまい恥ずかしい思いをして会話を楽しめなくなる。またクラスプを備えた義歯を長期間使っていると、クラスプ自体が塑性変形して義歯が外れやすくなり、その都度歯科医院に頼んで再調整の必要が生じ手間と費用を要する。 またクラスプの一部に極端な力がかかったり長期間の使用による疲労破壊が起こったりしてクラスプ自体が切断され、切断部が歯肉に切り込んで傷つけ思わぬけがの原因となる。更にはクラスプの一部が破断して破片となってそのまま気付かずに飲み込んでしまい、異物の誤飲を招く虞もある。 一方クラスプを利用した義歯を嵌め込む代わりに歯の欠損部分にインプラントを埋め込むことも広く行われている。しかしながらインプラントを埋め込むのに一本当たりの費用が高額で何本も埋め込むとコストが嵩んでしまう。また、特に高齢者であって顎の骨が脆くなっていたり骨自体が痩せていたりする場合、無理してインプラントを埋め込むと埋め込んだ部分の一部が歯の根元の神経を傷つけてしまい、継続的な痛みや麻痺等の深刻な問題を生じる。しかしながら本特許による義歯とその取付けアタッチメントを用いることでこれらの問題を全て解決でき、十分な咬合力で食べ物をしっかりと咬合しながら咀嚼い、人生100年時代の高齢者にとって様々な食べ物を十分に咬み砕いて嚥下でき食事の時間を楽しい一時としてクオリティー・オブ・ライフを向上可能にする。

登録者情報

登録者名称 宮川内外特許事務所

その他の情報

その他の提供特許
登録番号1 特許第6722420号
登録番号2 特許第6598275号
登録番号3 特許第6598267号
登録番号4 特許第6800398号
登録番号5 特許第6800399号
その他 6件以上 【有】
関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
追加情報 義歯が支台歯に取り付けられることにより、中間欠損歯用義歯の両端側の凸条摺動係合部の義歯床から義歯本体先端側に向けて延在形成した溝部内において、支台歯の金属冠に設けた各凸条突出部が摺動係合することと、中間欠損歯用義歯を装着して咬合した状態において、各凸条突出部がそれぞれ凸条摺動係合部の義歯本体側端部に突き当たることで、義歯を必要としなかった通常の歯並びを有していた頃の咬合時と同じ方向に咬合力を加えると共に、通常の歯並びを有していた頃において生じることのない好ましくないモーメントを発生させずに済み、支台歯の歯根膜の健全な状態を保ち、支台歯自体についても長く良好な状態を維持することができる。また中間欠損歯用義歯の中に十分な大きさの磁石を収容できるので、それなりの磁力を支台歯の磁性体に及ぼすことが可能となり、義歯を装着した際、しっかりした保持力で中間欠損歯用義歯を支台歯に取り付けておくことができる。そして義歯装着者に咬合中ずっと安心感を与えながら十分な咬合力で食べ物を噛み砕くことができ、肉や小骨を含んだ魚なども十分に咀嚼しながら食べることができ、バランスの良い食生活を送ることが可能となる。
Copyright © 2024 INPIT