目的
ヒト又はヒト以外の動物である対象の患部に、第1剤及び第2剤を施与する工程を含む癒着防止材膜の製造方法、及びその癒着防止材膜の製造方法を含む、対象の癒着防止方法も提供する。
効果
癒着防止材は噴霧により組織に施与することができるので、複雑な形状の手術部位でも容易に施与することができる。該癒着防止材の硬化膜は、優れた癒着防止性を示す。手術部位への接着性も高いので、接着性癒着防止材として、又は癒着防止性を有する外科用シーラントとしても使用できる。また、主剤であるゼラチン誘導体は水性溶媒中で作ることができ、製造環境及び体内において安全であるだけでなく、一段工程で簡易に且つ高い収率で合成することができる。
技術概要
(1)ゼラチン誘導体を含む第1剤であって、該ゼラチン誘導体は、
(a)下記式で表される構造を含み、
GltnNH−CHR↑1R↑2
上式においてGltnはゼラチン残基であり、R↑1は炭素数5〜17のアルキル基であり、R↑2は水素原子または炭素数5〜17のアルキル基である;
(b)イミノ基/アミノ基(モル比)が1/99〜30/70であり;
(c)重量平均分子量が10,000〜50,000である、
第1剤、及び
(2)該ゼラチン誘導体の架橋剤を含む第2剤
からなる癒着防止材。