積層した電磁鋼板の間隙に析出させた酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の接合を介して電磁鋼板同士を結合させた鉄心を製造する製造方法

開放特許情報番号
L2022001726
開放特許情報登録日
2022/10/27
最新更新日
2022/10/27

基本情報

出願番号 特願2019-219433
出願日 2019/12/4
出願人 小林 博
公開番号 特開2021-089965
公開日 2021/6/10
登録番号 特許第7153413号
特許権者 小林 博
発明の名称 積層した電磁鋼板の間隙に析出させた酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の接合を介して電磁鋼板同士を結合させた鉄心を製造する製造方法
技術分野 電気・電子、化学・薬品、無機材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 電動機、変圧器などの電気機器に使用される鉄心の製造方法
目的 積層した電磁鋼板の間隙に析出させた酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の接合を介して電磁鋼板同士を結合させた鉄心を製造する製造方法を提供する。
効果 耐熱性が高く、硬度が高く、圧縮強度が高い3つの性質を兼備するため、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の摩擦接合を介して電磁鋼板同士を結合させたることができる。従来の製造方法で製造した鉄心の加工費用に近い加工費用で鉄心が製造できる。一回の磁気焼鈍で、電磁鋼板の全ての加工歪を効率よく取り除くことができる。また、電磁鋼板の保持力を加工前の電磁鋼板の保持力に戻すことができる。
技術概要
鉄心の形状に切断した複数枚の電磁鋼板1に、熱分解で酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムを析出する金属化合物を吸着させ、該複数枚の電磁鋼板を、鉄心の形状を有する金型内に重ね合わせて積層し、この後、金属化合物を熱分解する、さらに、該積層した電磁鋼板を圧縮し、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムの微粒子2同士を接合させ、該微粒子同士の接合を介して前記積層した電磁鋼板同士が結合し、金型内に鉄心を製造し、最後に、該鉄心を磁気焼鈍することによって鉄心を製造する。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

アピール内容 本発明は、第一に、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の接合を介して、積層した電磁鋼板同士を結合させるため、従来の積層した電磁鋼板を固着させる処理が不要になる。このため、積層した電磁鋼板を固着させる際に発生する従来の問題は一切発生しない。つまり、本発明における酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムは、耐熱性が高く、硬度が高く、圧縮強度が高い3つの性質を兼備するため、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムからなる微粒子同士の摩擦接合を介して電磁鋼板同士を結合させたることができる。第二に、絶縁層は、絶縁性が高い微粒子の集まりと絶縁性が高い空孔の集まりとによって形成されるため、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムのバルクからなる絶縁抵抗より絶縁抵抗が1桁以上高いため、電磁鋼板同士の間隙を流れる渦電流は極めて少ない。第三に、酸化マグネシウムないしは酸化アルミニウムは、絶縁抵抗のみならず、鉄心の絶縁層に要求される全ての性質を兼備する。第四に、安価な材料を用い、8つの処理の全てが簡単な処理であるため、安価な鉄心が製造できる。また、金属化合物を熱分解する温度は、300℃前後と低く、熱処理費用も安価で済む。さらに、連続して鉄心を製造することができる。

登録者情報

登録者名称 小林 博

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【有】   
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