多くの慢性疾患を有する患者の診断治療方針の記載を容易にする電子カルテ

開放特許情報番号
L2022000937
開放特許情報登録日
2022/6/24
最新更新日
2022/7/4

基本情報

出願番号 特願2020-005345
出願日 2020/1/16
出願人 医療法人社団えはら医院
公開番号 特開2021-114044
公開日 2021/8/5
登録番号 特許第7084095号
特許権者 医療法人社団えはら医院
発明の名称 電子カルテ
技術分野 情報・通信
機能 制御・ソフトウェア
適用製品 電子カルテ
目的 慢性疾患と称される罹患頻度の高い疾患について、情報の入力を効率よく短時間で行うことができる電子カルテの提供。
効果 個々の疾患毎に入力欄を生成するという操作を省くことができ、複数の疾患を有している場合に電子カルテの操作に要する時間を削減することができる。さらに、合併症を発症しやすい疾患もあることから、関連する疾患のチェックリストとしての機能も果たすことができ、診療の質を高めるとともに医療事故の軽減にも効果がある。
技術概要
プログラムを実行するCPUを有した演算処理手段、プログラムの実行によって画像を表示するディスプレイ、操作指示および情報を入力するための入力手段を有した診療に関する情報の記録を目的とした電子カルテで、
ディスプレイの画面上に表示されるメインウインドウ内に、診療に関する情報の入力と入力した診療に関する情報の表示を行わせる診療情報入力ウインドウを配置し、
診療に関する情報の項目を特定する項目名の表示と項目名に対応した情報の入力欄を有した単一の入力項目を診療情報入力ウインドウ上に生成し表示させるプログラムの実行を指示する文字若しくは記号を含む画像として構成したGUIと、
診療に関する情報の項目を特定する複数の項目名と複数の項目名にそれぞれ対応した情報の入力欄を有した複数の入力項目を診療情報入力ウインドウ上に一括して生成し表示させるプログラムの実行を指示する文字若しくは記号を含む画像として構成したGUIを設け、
入力項目の入力欄に対する入力の終了に伴って入力欄を診療情報入力ウインドウから消滅させ、入力欄に入力された情報および入力欄に対応する項目名を診療情報入力ウインドウに表示し記録するように構成した電子カルテ。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【新規参入】
改善効果1 高血圧や糖尿病などの生活習慣病や。気管支喘息、アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患など、開業医の外来診療で多くみられる多種類の慢性疾患を有する患者の、すべての慢性疾患についての現状評価および治療方針の病歴記載に要する時間を大幅に削減することができる。
改善効果2 多種類の疾患をもった患者であっても、すべての疾患についての病名とそれに対する評価及び治療方針を継続的に最低限記載することにより、第三者が見ても、どのような疾患に対して、どう評価し、どのような治療方針なのかが容易に把握できる。
改善効果3 ややもすると不十分になりがちな、多種類の慢性疾患に対する検査や投薬といった医療行為の判断の根拠の記載が、すべての疾患に対して容易になるため、一つ一つの疾患に対する医療判断が適切であったかについての検証が容易になる。
アピール内容 外来診療においては、長期にわたって治療を継続する必要性のある疾患(慢性疾患)を有するために、繰り返し定期的な通院を要する患者(慢性疾患患者)が存在する。そして、多くの場合そのような慢性疾患患者は複数の慢性疾患をもっている。 糖尿病を有する成人患者は、同じ生活習慣病と称される高血圧、脂質異常症、痛風、脂肪肝といった長期治療を要する疾患群を併存して有していることがきわめて多い。 気管支喘息を有する小児の患者は、その病因として体質的なアトピー素因がきわめて強く関わっているために、同様にアトピー素因が原因として強く関わっているアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患群を併発していることがきわめて多い。 このように、長期にわたって治療と管理を継続する必要性のある患者の場合、一度の診察において、複数の疾患群に対して治療と管理をすることが極めて多いという実情がある。 特に、高齢患者は増加の一途を辿っており、医療機関において対応しなければならない患者数に占める高齢患者の比率はますます高まっている。さらに、高齢になればなるほど高血圧などの長期の治療と管理を必要とする疾患が増える。実際に7〜8種類のそうした疾患群をもっている高齢患者も決してまれではなく、医療機関はこのような高齢患者を多く抱えることになる。電子カルテには、風邪その他の一過性に発症治癒する急性疾患に関する記録に加えて、慢性疾患を有する患者の場合にはその全ての疾患に関する医療情報の記録も行わなくてはならない。しかし、それらすべての記載には時間を要するために、本来時間をかけるべき患者との対話や診察時間を十分に確保出来なくなる等の弊害が生じることになる。 一方、一般的な内科開業医が対応する必要のある頻度の高い主な慢性疾患、すなわち開業医の外来診療時間内に扱わなければならないもので、かつその時間の多くを占めることになる慢性疾患は、実際には30〜40種類に限定される。それゆえに、頻度の高い慢性疾患を選定し、各々に対して「現状評価」と「治療方針」とを定型文、語句として一覧表示できるように準備しておき、その中から選択されたものが自動入力されるように予め作成しておくことによって、電子カルテにおける情報入力の時間を大幅に短縮、効率よく記録することができるようになる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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