高靭性を有する鋼材及びその製造方法、この鋼材を用いた構造用鋼板
- 開放特許情報番号
- L2021001245
- 開放特許情報登録日
- 2021/9/8
- 最新更新日
- 2021/9/8
基本情報
出願番号 | 特願2019-552364 |
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出願日 | 2018/11/8 |
出願人 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
公開番号 | |
公開日 | 2019/5/16 |
登録番号 | |
特許権者 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
発明の名称 | 高靭性を有する鋼材及びその製造方法、この鋼材を用いた構造用鋼板 |
技術分野 | 金属材料、機械・加工 |
機能 | 材料・素材の製造 |
適用製品 | 高強度と高剛性の両立が所望される構造材料用鋼材及びその製造方法 |
目的 | 鋼材の構成元素以外の添加元素を全く必要としないで、高強度と高剛性の両立が達成される板形状を有する新規な鋼材及びその製造方法の提供。
高強度化・高剛性化を達成しつつ、簡便な手法により、表層に残留圧縮応力を付与できる鋼板の製造方法を提供する。 |
効果 | 鋼板によれば、微細な結晶粒組織を有し、かつ、板厚中心部と表層部で異なる集合組織を有するものであり、圧延方向、板幅方向、45度斜め方向等の特定方向に大きなヤング率を有する高強度・高剛性鋼板が得られる。
製造方法によれば、金属組織の結晶粒の微細化、および集合組織の方位集積率の制御による高強度化・高剛性化の両者を達成することができる。 また、構造用鋼板は、表層に100MPa以上の残留圧縮応力を有する鋼板で、板厚中心部と表層部で異なるヤング率を有する本発明の鋼板に対して必要に応じて引張塑性変形を与えることができる。 |
技術概要 |
質量%で、
C:0.05〜0.4%、 Mn:1.65%以下、 Si:0.55%以下、 P:0.040%以下、 S:0.30%以下、 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、 板厚中心部の金属組織の平均粒径が0.8μm乃至2.0μmの範囲にあり、表層部の金属組織の平均粒径が0.3μm乃至2.0μmの範囲にあり、 板厚中心部および表層部の集合組織より見積もられるヤング率であって、下記の見積もり値式における、板厚中心部および表層部における圧延方向、板幅方向、および45度斜め方向を引張方向とした場合のヤング率のうち、少なくとも板厚中心部における圧延方向および板幅方向と、表層部における板幅方向のヤング率が210GPa以上を有し、 板厚中心部および表層部から切り出された試験片を用いる引張試験によって測定される降伏強度であって、引張試験における引張方向が、圧延方向、板幅方向、および圧延方向および板幅方向から45度の角度差を成す方向である場合の板厚中心部および表層部における降伏強度が、いずれの場合も580MPa以上を有することを特徴とする高強度・高剛性鋼板。 |
実施実績 | 【無】 |
許諾実績 | 【無】 |
特許権譲渡 | 【否】 |
特許権実施許諾 | 【可】 |
登録者情報
登録者名称 | |
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その他の情報
関連特許 |
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