出願番号 |
特願2018-236827 |
出願日 |
2018/12/18 |
出願人 |
浅間 順一 |
公開番号 |
特開2020-097854 |
公開日 |
2020/6/25 |
登録番号 |
特許第6631895号 |
特許権者 |
浅間 順一 |
発明の名称 |
ワイヤー等を用いた建物の耐震設備 |
技術分野 |
土木・建築 |
機能 |
免振・制振、安全・福祉対策 |
適用製品 |
部分的補強用又は全体耐震用の建物の耐震設備 |
目的 |
ワイヤー又はロッドを建物の四隅に建物の最上部と地盤を結ぶように張設する本耐震設備はまことに多数の長所を持つものと言える。
まずは建物の倒壊防止機能であるが、建物を四隅で直接的に支えているのであるから、その効果は自明なもので倒壊するのはワイヤーが切断された場合のみに限られる。
ワイヤーの特性は張力は発生するが、圧縮力は発生しないということである。通常の耐震設備である壁材、棒材を用いた場合には張力と共に圧縮力も発生してしまう。この圧縮力は建物の主柱を引き抜く方向に働く力であり建物を倒壊へと導くものである。 |
効果 |
本耐震設備は新築の建物にはもちろんのこと既築の建物に後付けで施工することができる。耐震設備の不十分な旧来の建物の耐震強度を増すにはうってつけである。ワイヤーをターンバックルを介して張設することでワイヤー張力を調整することができる。つまり建物の固有振動数を変えることが出来る。地盤の振動数と建物の振動数との間に齟齬を生じさせることで倒壊を防止することができる。例えば柔らかい地盤の振動数の小さな所ではワイヤーをきつく張り建物の振動数を大きくする。地盤の固い所ではワイヤーを弱めに張り建物の振動数を小さくする。 |
技術概要
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本耐震設備は建物に安定感をもたらす斬新なデザインを付与するものである。本耐震設備は四隅にワイヤーを張設するという単純なものであるため施工が容易でそれ自体コストが安い。次に本耐震設備においては最上階の最上部と地盤を結合している。通常の耐震設備においては1階から最上階まで一体ものであるということはまれで、結局は1階が上階の耐震負担を請け負う構造となっている。いかほどの負担が1階部分にかかるのであろうか。本耐震設備においてはてこの原理上最も有利な構造となっている。上階部の耐震負担は建物の下階ではなく、地盤そのものが支えるしくみとなっている。たった4本のワイヤーで建物の倒壊を防げる所以である。さらに建物のエントランス、車庫、ベランダ、窓などは建物の機能上必要不可欠な構造物である。本耐震設備は建物のコーナー部において外部からワイヤーを張設するだけであるので一切これらの邪魔にならない。のみならず通常の耐震設備の耐震壁や筋交いなどは壁内に設けられるためその分建物内部の自由な設計を阻害する。本耐震設備は建物内部の自由な設計を保証するものである。さらに通常の耐震設備の数、量を削減できるので建物全体のコストを大幅に削減できる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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