酸化鉄系吸着剤の製造方法及びそれを用いるモリブデン含有排水の浄化方法

開放特許情報番号
L2021000212
開放特許情報登録日
2021/2/26
最新更新日
2021/2/26

基本情報

出願番号 特願2008-193109
出願日 2008/7/28
出願人 日鉄鉱業株式会社、国立大学法人 東京大学
公開番号 特開2010-029760
公開日 2010/2/12
登録番号 特許第4953464号
特許権者 日鉄鉱業株式会社、国立大学法人 東京大学
発明の名称 酸化鉄系吸着剤の製造方法及びそれを用いるモリブデン含有排水の浄化方法
技術分野 化学・薬品
機能 材料・素材の製造、環境・リサイクル対策、洗浄・除去
適用製品 pH値が2以下の酸性の排水。
目的 pH値が2以下の酸性の排水中に含有されるモリブデンの酸素酸イオンを分離するのに好適な酸化鉄系吸着剤の製造方法、及びそれを用いるpH値が2以下の酸性の排水からモリブデンの酸素酸イオンを分離するのに好適なモリブデン含有排水の浄化方法を提供する。
効果 1)本発明の酸化鉄系吸着剤は、水酸化鉄系吸着剤に比しモリブデン陰イオンの吸着分離性能に優れている。
2)pH値が2以下の酸性溶液中でも溶解することなく安定して優れた吸着性能を発現する。
3)低濃度のモリブデンを含有する強酸性排水の浄化処理にも使用できる。
4)吸着剤が充填されているカラム内に重金属陰イオンを含有する排水を通液するだけで排水処理ができる。
5)鉛を含有しない簡便な組成で且つ吸着処理中或いは処理後に鉛を溶出しないので、環境への悪影響を懸念する必要もない。
技術概要
 
本発明は、pH値が2以下の酸性の排水中に含有されるモリブデンの酸素酸イオンを分離するのに好適な酸化鉄系吸着剤の製造方法、及びそれを用いるpH値が2以下の酸性の排水からモリブデンの酸素酸イオンを分離するのに好適なモリブデン含有排水の浄化方法を提供する。本発明の酸化鉄系吸着剤の製造方法は、第2鉄イオンを含有する溶液にアルカリ剤を混合し中和して沈殿を形成し、得られた沈殿生成成物を60〜100℃で乾燥して水酸化第2鉄粉を得て、この水酸化第2鉄粉を更に300〜700℃で焼成することを特徴とするものである。また、本発明の酸化鉄系吸着剤によるモリブデン含有排水の浄化方法は、その吸着剤をカラム内に充填して通液処理することにより、モリブデン含有排水からモリブデン陰イオンを分離するだけで排水処理ができ、その浄化処理が簡便である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
希望譲渡先(国内) 【否】 
希望譲渡先(国外) 【否】 
特許権実施許諾 【可】
実施権条件 応談
希望譲渡先(国内) 【否】 
希望譲渡先(国外) 【否】 

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 既存の処理剤では、化学反応による沈殿形成と、それに続く固液分離処理とを行うものであることから、吸着分離処理に比較し煩雑で多くの処理時間を要していたのに比し、本発明の酸化鉄系吸着剤は、吸着剤が充填されているカラム内に重金属陰イオンを含有する排水を通液するだけで排水処理ができる。
アピール内容 1)本発明の酸化鉄系吸着剤は、水酸化鉄系吸着剤に比しモリブデン陰イオンの吸着分離性能に優れている。
2)本発明の酸化鉄系吸着剤は、pH値が2以下の酸性溶液中でも溶解することなく安定して優れた吸着性能を発現する。
3)本発明の酸化鉄系吸着剤は、自動車の前照灯用等に使用するタングステンフィラメントの製造時等に発生する低濃度のモリブデンを含有する強酸性排水の浄化処理にも使用できる。
4)本発明の酸化鉄系吸着剤は、吸着剤が充填されているカラム内に重金属陰イオンを含有する排水を通液するだけで排水処理ができる。
5)本発明の酸化鉄系吸着剤は、鉛を含有しない簡便な組成で且つ吸着処理中或いは処理後に鉛を溶出しないので、環境への悪影響を懸念する必要もない。

登録者情報

登録者名称 日鉄鉱業株式会社

事業化情報

質的条件
その他情報 【要】本特許は、吸着剤およびそれを用いた水処理に関する技術である。
ユーザーへのアプローチは、吸着剤単体での販売ではなく、設備とのセットで行うことが必要と思料します。

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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