出願番号 |
特願2016-166367 |
出願日 |
2016/8/27 |
出願人 |
西村 秀洋、株式会社ティー・エム・シー |
公開番号 |
特開2018-029571 |
公開日 |
2018/3/1 |
登録番号 |
特許第6265446号 |
特許権者 |
西村 秀洋、株式会社ティー・エム・シー |
発明の名称 |
海藻の糖化方法及びアルコールの製造方法 |
技術分野 |
化学・薬品、有機材料、食品・バイオ |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
海藻を再生可能な有機資源として有効利用することにより、糖とアルコールを製造する。 |
目的 |
海藻の1種であるアオサは、近年、国内外の沿岸部における海水の富栄養化により異常繁殖し、沿岸部に堆積して景観を悪化し、腐敗して悪臭を放ち、環境問題になっている。
本発明は、微生物を利用して、アオサ、テングサ等の海藻から還元糖を製造し、製造した糖からアルコールを製造することにより、増殖可能な有機資源である海藻の有効利用を図るとともに、環境問題を解消することを目的とする。 |
効果 |
カビ(フザリウム属)により海藻から、還元糖を製造することができる。製造に際しては、pHが4〜6、15℃〜50℃が有効である。また、カビ(フザリウム属)を接種する海藻と、カビの酵素液により還元糖を製造する海藻とが、同一の属に分類される態様が好ましい。
また、本発明によれば、製造した還元糖を原料にして、細菌(エンテロバクター属)により、アルコールを製造することができる。 |
技術概要
 |
海藻の糖化方法は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum) により、海藻から還元糖を製造する方法であり、フザリウム・オキシスポルム は、受託番号がNITE P-02291の菌株である。海藻は、緑藻類又はテングサであり、フザリウム・オキシスポルムを海藻に接種して培養し、海藻からフザリウム・オキシスポルムの酵素液を抽出し、酵素液により海藻から還元糖を製造する。
イメージ図に示すように、フザリウム・オキシスポルムを海藻に接種して培養した海藻を粉砕し、粉砕した海藻から抽出した酵素液を使用する態様が、還元糖濃度を高める点で好ましい。また、酵素液により海藻から還元糖を製造する際に、糖化前の海藻を粉砕し、粉砕した海藻に酵素液を加える態様が、還元糖濃度を高める点で好適である。
アルコールの製造方法は、海藻の糖化方法により得られる糖を基質として、エンテロバクター(Enterobacter) 属に含まれ、受託番号がNITE P-02290の菌株により、アルコールを製造する方法である。アルコールの生成量は、市販酵母による生成量を大きく上回る。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
実施権条件 |
ご相談に応じます。
なお、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum) (受託番号NITE P-02291)と、エンテロバクター(Enterobacter)(受託番号がNITE P-02290)とは、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託しているため、微生物の分譲を受けることができます。 |
|