キメラタンパク質及びそれを用いたミクログリア活性阻害剤

開放特許情報番号
L2017000178
開放特許情報登録日
2017/2/1
最新更新日
2020/8/12

基本情報

出願番号 特願2014-223366
出願日 2014/10/31
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 特開2016-088869
公開日 2016/5/23
登録番号 特許第6516235号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 キメラタンパク質及びそれを用いたミクログリア活性阻害剤
技術分野 有機材料、食品・バイオ、化学・薬品
機能 材料・素材の製造
適用製品 炎症反応を鎮静化させる抗炎症性サイトカイン
目的 必要とする時に且つ局所的に作用する抗炎症性サイトカインを放出するキメラタンパク質及びこれを用いたミクログリア活性阻害剤の提供。
効果 脳内の免疫反応を司るミクログリアの活性化を抑制し、移植部位周辺のみの免疫反応を抑制できるので生物学的にも保護可能になる。このように本発明は、物理的な保護と生物学的な保護の両方が可能になり、移植幹細胞の生着率はさらに向上することができる(約55%に向上)。それに伴い、中枢神経系における細胞移植による再生医療が実現に向けて大きく前進する。
技術概要
抗炎症性サイトカインに酵素分解性ペプチド及び基材結合性ペプチドを、その順に融合したキメラタンパク質であって、前記酵素分解性ペプチドは脳内に有するミクログリアの活性化により産生されるマトリックスメタロプロテアーゼ類により切断されるものであり、前記基材結合性ペプチドは天然ハイドロゲルからなる基材と分子間相互作用により結合可能であり、前記抗炎症性サイトカインは、前記ミクログリアの活性化を抑制するものであることを特徴とする。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

アピール内容 本発明は抗炎症性サイトカインを、移植材料に複合化させ、移植直後の初期炎症・免疫反応が起こったときのみ抗炎症性サイトカインが放出され、移植部位周辺のみに局所的に作用するシステムとなっている。
このシステムにより、移植に伴い惹起された炎症反応のみを抑制することとなり、生体防御のために常に起こっている免疫反応・炎症反応を抑制することなく、レシピエントへの負担が最大限軽減されることが期待される。
また、一般的に用いられる免疫抑制剤の前身投与も必要がなくなると考えられ、この点からもレシピエントへの負担軽減につながると期待される。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
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