出願番号 |
特願2011-071557 |
出願日 |
2011/3/29 |
出願人 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
公開番号 |
特開2012-205510 |
公開日 |
2012/10/25 |
発明の名称 |
農業用ハウス |
技術分野 |
生活・文化、有機材料、その他 |
機能 |
環境・リサイクル対策、安全・福祉対策、その他 |
適用製品 |
この農業用ハウスは、ハウス内の温度環境を通年で良好に制御することができる。農作業性が低く重労働を伴うために敬遠されがちな傾斜地に設置して、日射の熱エネルギーを有効に活用することにより、経済効果を高めることができ、中山間地域において利用することが可能 |
目的 |
ハウス内の温度環境を通年で良好に制御することができる農業用ハウスを提供する。 |
効果 |
この農業用ハウスでは、寒冷期にはハウス内に入ってきた日射の熱エネルギーを温度制御体が蓄積して蓄熱体として機能するため、日射の無い夜間でもこの温度制御体が放熱体として機能し、ハウス内の温度環境を維持することが可能になる。また、暑熱期には温度制御体への散水によって、日中の蓄熱体としての機能が抑制される一方、散水された水が気化して吸熱体として機能するため栽培空間が冷却される。これは、従来と異なりハウス内から冷却することになり、ハウス内の冷却効果を高めることが可能になる。 |
技術概要 |
農業用ハウスは、骨格体と、被覆材と、骨格体の上部に設けられた複数の散水管と、複数の散水管に接続された散水装置とを備えている。骨格体の内部には農作物の栽培を行う栽培空間が形成され、後側には温度制御体である傾斜壁が配置されている。被覆材は日射透過性のシートから形成され、栽培空間を覆うように骨格体に取り付けられている。各散水管には複数の散水孔が設けられている。寒冷期には屋根被覆材からハウス1内に入ってきた日射の熱エネルギーは傾斜壁面で蓄積され、低温対策となる。暑熱期には散水装置を駆動して各散水管から傾斜壁面に散水を行う。傾斜壁面は蓄熱体としての機能が抑制され、散水された水が気化して吸熱体として機能する。これにより栽培空間が冷却されてハウス1内の高温対策となる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
実施権条件 |
平成10年6月29日付特総第1173号特許庁長官通達「特許権等契約ガイドライン」に基づき、案件ごとに協議のうえ決定。 |
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