出願番号 |
特願2009-149579 |
出願日 |
2009/6/24 |
出願人 |
独立行政法人物質・材料研究機構 |
公開番号 |
特開2011-006727 |
公開日 |
2011/1/13 |
発明の名称 |
化学処理装置用の耐熱部品 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
機械・部品の製造、材料・素材の製造 |
適用製品 |
化学処理装置用の耐熱部品、フェライト系高Cr鋼からなる鋼製部品 |
目的 |
化学処理装置に使用される耐熱部品は、その安全性の観点から長時間の耐久性が要求されており、化学的に安定で強度も充分にあるものとしてフェライト系高Cr鋼からなる鋼製部品が使用されていた。近年、熱効率の向上や合成技術の向上の為に、加熱温度を700℃以上の高温とすることが望まれていたが、従来の耐熱部品ではこれを満足することは不可能とされていた。そこで、加熱温度700℃以上においても安全が確保できる化学処理装置を構成するための耐熱部品を提供する。 |
効果 |
この耐熱部品により、従来では不可能であった高温化学処理装置が可能になった。それも、フェライト系高Cr鋼という、従来広く高温化学処理装置の耐熱部品用に用いられている鋼種の範疇に含まれる鋼を用いたものであるから、極めて高い実用性を有するものである。つまり、従来の製造技術や品質管理技術を利用することができながら、従来にはない高い耐熱、耐酸化性を有する化学処理装置用部品を提供することが可能となった。 |
技術概要
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この化学処理装置用の耐熱部品は、Crが13重量%以上含有されたフェライト系高Cr鋼からなり、700℃,100MPaでのクリープ速度が1×10↑−↑5/h以下であり、650℃の水蒸気中に1000h保持後の酸化増量が10mg/cm↑2以下である。好ましくは、この化学処理装置用の耐熱部品を構成するフェライト系高Cr鋼は、Moを0.5重量%以上〜5重量%以下、Wを0.5重量%以上〜10重量%以下で、Mo+0.5W≧3.0重量%含有し、MoとWの他に、Niを0.1重量%以上〜2.5重量%以下、Cを0.001重量%以上〜0.1重量%以下、Nを0.001重量%以上〜0.1重量%以下含有し、かつ、Ni>10(C+N)としたものである。図は、700℃、応力100MPaでのクリープ速度と時間との関係、線膨張係数の温度依存性および材料組成を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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