出願番号 |
特願2011-057364 |
出願日 |
2011/3/16 |
出願人 |
国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
公開番号 |
特開2011-225972 |
公開日 |
2011/11/10 |
登録番号 |
特許第6080067号 |
特許権者 |
国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
発明の名称 |
マグネシウム合金 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
マグネシウム合金 |
目的 |
マグネシウム合金は、近年、高強度のものが開発され、アルミニウム合金に変わる新素材として、自動車、航空機などの構成材料として注目されているが、これら工業用材料として使用するには、加工性が悪く、これを改善するために各種の開発がなされているが未だ十分なものは得られていない。そこで、マグネシウムを主成分とする、加工性が良好であって、しかも高強度(もしくは、高引張強度・高圧縮強度)のマグネシウム合金を提供する。 |
効果 |
断面減少率90%以上の加工ひずみ導入により、良好な延性を低下させずに強度を顕著に増加させることが可能となる。断面積の大きなものや複雑形状の長尺材料にも適用が可能であり、素材の大型化にも対応が可能であるため、実用化が見込まれる。 |
技術概要
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このマグネシウム合金は、マグネシウムを主成分とし、その結晶構造に特徴を有しており、その結晶構造が大傾角粒界を有し、この大傾角粒界に囲まれた結晶粒の内部が亜結晶粒にて構成されているマグネシウム合金であって、添加元素としてマグネシウムに固溶可能なカルシウム、スズ、イットリウムの一種が含有されている。このマグネシウム合金において、結晶粒の平均結晶粒径が10μm以下で、亜結晶粒の平均粒径として2μm以下であること、この結晶粒径が10μm以下の結晶粒が全体の7割以上を占めていることが好ましい。また、このマグネシウム合金において、カルシウム、スズ、イットリウムの含有量が、Ca:1.3質量%以下、Sn:14.5質量%以下、Y:12質量%以下であることが望ましい。図は、SEM/EBSDによる微細組織観察例である。EBSDによる結晶方位解析により、方位差角が15度以上である大傾角粒界を図中の黒色の曲線群で粒界と表示している。図中、Gと表記した大傾角粒界で囲まれた結晶粒の平均サイズは、2.7μmであった。また、室温引張・圧縮により得られた公称応力−公称ひずみ曲線、および機械的特性をまとめた表を示す。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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