出願番号 |
特願2010-106702 |
出願日 |
2010/5/6 |
出願人 |
独立行政法人物質・材料研究機構 |
公開番号 |
特開2011-236450 |
公開日 |
2011/11/24 |
登録番号 |
特許第5645054号 |
特許権者 |
国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
発明の名称 |
アニーリングツインを含有するニッケル基耐熱超合金と耐熱超合金部材 |
技術分野 |
金属材料、機械・加工 |
機能 |
鋳造・鍛造、材料・素材の製造、機械・部品の製造 |
適用製品 |
耐熱超合金部材、アニーリングツイン含有ニッケル基耐熱超合金、航空エンジン・発電用ガスタービン等の耐熱部材、タービンディスク・タービン翼等用部材 |
目的 |
近年のエネルギ―効率改善実現のために、航空エンジン、発電ガスタービンなどの耐熱部材については、より高温での使用を可能とする材料の開発が急務となっている。たとえば、タービンディスクについては、疲労強度、高温クリープ強度、破壊靱性、高温疲れ亀裂耐性などの機械的特性が一段と優れた新しい合金の開発が強く要望されている。そこで、耐熱特性が大きく改善された、アニーリングツインを含有するニッケル基耐熱超合金を提供する。 |
効果 |
このアニーリングツインを含有するニッケル基耐熱超合金と耐熱超合金部材によれば、耐熱特性を大きく改善することが可能である。このニッケル基耐熱超合金は、航空エンジン、発電用ガスタービンなどの耐熱部材、特に、タービンディスクやタービン翼などに用いられる部材として有用である。 |
技術概要
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このアニールツインを含有するニッケル基耐熱超合金は、クロム、コバルト、チタン、アルミニウム及びニッケルを主要元素として含み、添加成分元素と不可避的不純物元素の含有を許容するニッケル基耐熱超合金であって、アニーリングツインの長さの合計が、断面積10↑4μm↑2当たり500μm以上としたものである。また、このミクロ組織の平均結晶粒度は1μm以上60μm未満であること、主要元素の含有量は、質量%で、クロムが1.0%以上30.0%以下、コバルトが5.0%以上55.0%以下、チタンが2.5%以上15.0%以下、アルミニウムが0.2%以上7.0%以下であることが好ましい。また、5.0質量%以下のモリブデン、7.0質量%以下のタングステン、5.0質量%以下のニオブを添加成分元素として含むことができ、0.01質量%以上0.2%質量以下のジルコニウム、0.01質量%以上0.15%質量以下の炭素、0.005質量%以上0.1質量%以下のホウ素を不可避的不純物元素として含むことができる。そして、このアニーリングツイン含有ニッケル基耐熱超合金から、鋳造、鍛造又は粉末冶金により製造される。図は、クリープ試験前の合金のTEM写真の1例である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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