移植片対宿主疾患の検査および治療方法

開放特許情報番号
L2012000445
開放特許情報登録日
2012/2/24
最新更新日
2014/1/27

基本情報

出願番号 特願2009-520345
出願日 2008/6/23
出願人 北海道公立大学法人 札幌医科大学
公開番号 WO2009/001545
公開日 2008/12/31
登録番号 特許第5403752号
特許権者 北海道公立大学法人 札幌医科大学
発明の名称 移植片対宿主疾患の検査および治療方法
技術分野 食品・バイオ、化学・薬品
機能 検査・検出、安全・福祉対策
適用製品 移植片対宿主疾患の検査方法、移植片対宿主疾患の検査薬、移植片対宿主疾患発症の診断、移植片対宿主疾患の治療方法
目的 移植後免疫抑制療法は著しく進歩したが、移植片対宿主疾患(GVHD)は依然として生命にかかわる重大な移植後合併症である。造血幹細胞移植(HSCT)の患者の30−80%は、免疫抑制剤を用いた予防法にもかかわらず、GVHDを発症する。従って、GVHDを早期に診断し、早期に治療を開始し、治療効果を客観的にモニターすることが望ましい。また、新たな治療方法の開発が望まれる。そこで、移植片対宿主疾患を検査する方法、かかる方法に用いる検査薬、ならびに治療方法および治療用医薬組成物を提供する。
効果 この技術によると、移植片対宿主疾患の発症および経過を高い信頼性をもって診断することができ、この方法により従来主観的であった診断が客観的定量的で、より正確な診断が可能となる。さらに、移植片対宿主疾患を治療すること、特に既存の治療方法に抵抗性の患者において移植片対宿主疾患を治療することが可能となる。
技術概要
この移植片対宿主疾患(GVHD)を検査するための方法は、被験者または被検動物から得た試料中のCCL8蛋白質(ケモカイン・ファミリーに属する塩基性ヘパリン結合性分泌蛋白質)の量を測定し、得られた測定値をGVHDの診断または経過の指標とする。好ましくは、GVHDの診断はGVHDの臨床症状の発症前に行われる。好ましくは、CCL8蛋白質の量は抗CCL8抗体を用いて測定する。また、CCL8蛋白質の量は、質量分析計、高速液体クロマトグラフィーおよび2次元電気泳動から選択される方法を用いて測定される。また、抗CCL8抗体を含むGVHDの検査薬が提供される。さらに、GVHDの治療薬の候補物質を選択する方法を提供する。この方法は、GVHDのモデル動物に試験物質を投与し、このモデル動物から得た試料中のCCL8蛋白質の量を測定し、試験物質を投与したときに投与していないときと比較してCCL8蛋白質の量が低い場合に、その試験物質をGVHDの治療薬の候補物質として選択する。また、抗CCL8抗体を有効成分として含む、GVHDの治療医薬組成物が提供される。図は、複数のヒト臨床サンプルにおけるCCL8蛋白質の検出を示す。
実施実績 【有】   
許諾実績 【有】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【有】   
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